問い合わせ管理ツールのおすすめ13選!無料や低価格のツールも紹介
問い合わせ管理ツールは、電話やメール、チャットなど複数チャネルからの問い合わせを一元管理し、迅速に対応するシステムです。
問い合わせ対応が遅いと、顧客の不満や満足度の低下につながりかねません。
ツールの導入により、対応の早さだけでなく対応漏れや二重対応の防止なども見込めるため、社内全体での品質向上に役立ちます。
では、実際にどのような問い合わせ管理ツールがあるのでしょうか。
そこで本記事では、問い合わせ管理ツールのおすすめ13選を紹介します。導入メリットや選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
問い合わせ管理ツールとは顧客の問い合わせ情報を保管・迅速対応するシステムのこと
問い合わせ管理ツールとは、電話やメール、チャットからの問い合わせ情報を一元管理し、迅速に対応するシステムのこと。顧客からの問い合わせを適切に管理することで、顧客満足度の向上や業務効率化が期待できます。
従来の問い合わせ管理方法は、Excelでのデータ入力が一般的でした。Excelでの管理は、個人の対応状況が把握しづらく、対応漏れや重複返信の発生リスクも少なくありません。
問い合わせ管理ツールで内容を一元管理すれば、チームでの対応状況がリアルタイムで確認でき、引き継ぎや情報共有の効率化につながります。業務の属人化防止にも有効でしょう。
問い合わせ管理ツールの選び方5つ
ビジネスコミュニケーションツールを選ぶポイントは、大きく以下の5つです。
- チャネルや自動振り分けなど必要な機能が搭載されているか
- シンプルで使いやすい操作性か
- 価格帯・コストが安いか
- データ分析・活用までしやすいか
- セキュリティ対策は万全か
チャネルや自動振り分けなど必要な機能が搭載されているか
問い合わせ管理ツールを導入する際は、チャネルや自動振り分けなど、必要な機能が搭載されているか確認しましょう。
例えば、電話やメール、Webサイトの問い合わせフォームなど、複数チャネルの問い合わせに対応する場合、担当者ごとへの自動振り分け機能があると便利です。
管理者の負担軽減にもつながるため、自動振り分け機能があるツールを選びましょう。
シンプルで使いやすい操作性か
シンプルで使いやすい操作性であることも重要です。
操作が複雑で専門知識を要するツールは、使いこなすまでに時間がかかり、その分教育コストもかかってしまいます。
直感的に操作できれば、担当者の負担が軽減され、業務進行がスムーズになるでしょう。
スタッフ全員が手軽に利用できるツールを選んでください。
価格帯・コストが安いか
価格帯の比較検討も、ツール選びのポイントです。
クラウド型のツールは、月額費用が発生するため継続的な運用が前提になります。ツールによっては、初期の導入コストもかかるでしょう。
また、ツール導入後における業務効率の向上や人件費や教育コストの削減度合いも考慮する必要があります。
自社の目的に合った価格帯であるか、運用時のコストを抑えられるか確認してください。
データ分析・活用までしやすいか
データ分析・活用まで行いやすいかも選定基準のひとつです。
問い合わせ管理ツールには、問い合わせ情報を一元管理する機能があります。
蓄積された情報をグラフやデータで自動分析する機能があれば、業務の品質向上につながるでしょう。
さらに、ファイルやPDFなどさまざまな形式でエクスポートできれば、活用の幅が広がります。
セキュリティ対策は万全か
セキュリティ対策が徹底されているかも重要です。
問い合わせ管理ツールは、顧客情報を取り扱います。
第三者からの不正アクセスや情報漏えいリスクを防止するためにも、セキュリティ対策が万全であるかを確認しましょう。
データの暗号化やバックアップ機能、アクセス権限機能などが充実したツールを選んでください。
問い合わせ管理ツールのおすすめ13選
それでは、問い合わせ管理ツールのおすすめ13選を紹介します。
- Zendesk
- メールディーラー
- Re:lation
- Freshdesk
- Tayori
- メールワイズ
- yaritori(ヤリトリ)
- CS cloud
- CarePlus Cloud
- kintone(キントーン)
- WEBCAS mailcenter
- mi-Mail(エムアイ・メール)
- 問いマネ
Zendesk
特徴 | 豊富な導入実績 担当者への自動振り分け機能を搭載 シンプルな管理画面 |
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費用 | Suite Team:約7,960円 Suite Growth:約12,880円 Suite Professional:約16,640円 Suite Enterprise:要問い合わせ ※1ユーザーあたりの月額費用 |
無料トライアル | ◯ |
公式サイト | https://ww.zendesk.co.jp/ |
Zendeskは、世界160カ国以上で導入実績のある問い合わせ管理ツールです。
電話やメール、チャットなど、さまざまなチャネルからの問い合わせの一元管理により、業務の効率化を目指します。
本ツールは、問い合わせに対する返答の自動送信や、回答フォーマットの作成といった便利機能が豊富です。担当者の自動振り分け機能が搭載され、管理者の手間がかかりません。
管理画面もシンプルで、誰でも直感的に操作できる点もポイントです。
メールディーラー
特徴 | メール対応業務の効率化が可能 対応ミスの防止機能を搭載 強固なセキュリティ |
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費用(税込) | 初期費用:55,000円~ 月額費用:38,500円~ |
無料トライアル | ◯ |
公式サイト | https://www.maildealer.jp/ |
メールディーラーは、顧客からのメール対応を効率化する問い合わせ管理ツールです。
本ツールは、チーム内の対応状況を可視化する機能が充実しています。
主に、担当者の自動振り分けや対応履歴の一元管理、顧客情報管理、転送メール管理などの豊富な機能が搭載。返信漏れも防止します。
送信前のダブルチェックや二重返信の防止機能により、対応品質の均一化にもつながるでしょう。
Re:lation
特徴 | 約10種のチャネルを一元管理 対応履歴の分析・レポートで業務改善が可能 ECサイト経由の問い合わせにも対応 |
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費用 | フリープラン:無料 有料プラン 初期費用:50,000円〜 月額費用:12,800円〜 |
無料トライアル | ◯(10日間) |
公式サイト | https://ingage.jp/relation |
Re:lationは、株式会社インゲージが提供する、無料から利用できる問い合わせ管理ツールです。
メールや電話、LINEといった複数のチャネルからの問い合わせを一つの画面で可視化し、チーム内で共有・同時編集が可能です。ECサイト経由の問い合わせにも対応し、問い合わせ窓口の業務効率化を図れるでしょう。
Freshdesk
特徴 | 複数チャネルからの問い合わせをチケット化し一元管理 問い合わせの多い質問にはAIによる自動対応が可能 分析機能を搭載 |
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費用(税込) | Free:無料 Growth:月額約2,180円 Pro:月額約7,100円 Enterprise:月額約11,450円 |
無料トライアル | ◯(21日間) |
公式サイト | https://www.freshworks.com/jp/freshdesk/support-desk/ |
Freshdeskは、顧客に合わせたコミュニケーションが得意な問い合わせ管理ツールです。
本ツールの特徴は、メールやチャット、SNSからの問い合わせを「チケット」に変換し、一元管理する点です。ひとつの管理画面に集約することで、対応漏れや対応ミスを防止します。
問い合わせ内容の分析にも対応し、さまざまなデータのレポート化が可能です。問い合わせ内容を資産とし、自社の業務改善に役立てられるでしょう。
Tayori
特徴 | 直感的に操作できる管理画面 マーケティング機能も搭載 チャットサポート対応あり |
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費用(税込) | フリープラン:無料(1名まで) スタータープラン:月額3,740円 プロフェッショナルプラン:月額8,140円 エンタープライズプラン:月額27,940円(初期費用は別途) |
無料トライアル | ◯(14日間) |
公式サイト | https://tayori.com/ |
Tayoriは、カスタマーサポートの悩みをきっかけに開発された、無料から始められる問い合わせ管理ツールです。
主な機能は「フォーム・受信箱」「FAQ」「アンケート」「チャット」の4種類です。ノーコードで編集できるため、直感的な操作が可能です。
データのエクスポートやGoogle Analyticとの連携に対応するため、リード獲得や顧客満足度調査といったマーケティング目的での利用が可能です。
メールワイズ
特徴 | 13,000社以上の導入実績 リーズナブルな料金体系 チーム共有に必要な機能を網羅 |
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費用(税込) | スタンダードコース:月額550円〜(1ユーザー) プレミアムコース:月額1,650円〜(1ユーザー) |
無料トライアル | ◯(30日間) |
公式サイト | https://mailwise.cybozu.co.jp/ |
メールワイズは、サイボウズ株式会社が提供する問い合わせ管理ツールです。
初期費用は無料、1ユーザーあたり月額500円から利用できるリーズナブルな料金体系がポイント。メール履歴の管理、対応状況の一元管理、返答内容のテンプレート化など、問い合わせ対応に必要な機能を網羅しています。
顧客情報や対応履歴の管理機能が搭載されているため、対応漏れや二重対応のリスクを防止できます。
yaritori(ヤリトリ)
特徴 | 誰でも使いやすい管理画面 チャットで情報交換や相談が可能 テンプレートをワンクリックで反映 |
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費用 | 要問い合わせ |
無料トライアル | ◯(7日間) |
公式サイト | https://yaritori.jp/ |
yaritoriは、シンプルな管理画面と使いやすさに定評のある問い合わせ管理ツールです。
さまざまなチャネルからの問い合わせ内容の可視化はもちろん、担当者同士でのチャット機能により、リアルタイムの情報共有や相談が可能です。
テンプレートをワンクリックで反映できる点も特徴で、メール対応の品質向上にもつながるでしょう。
CS cloud
特徴 | LINE公式アカウント対応に特化した機能が豊富 有人対応とチャットボット対応を選択できる 顧客に合わせた対応をカスタマイズできる |
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費用 | 要問い合わせ |
無料トライアル | – |
公式サイト | https://www.cs-cloud.jp/ |
CS cloudは、LINE公式アカウントに特化した問い合わせ管理ツールです。
本ツールは、LINE公式アカウントからの問い合わせを「有人対応」と「チャットボット」のダブル対応が可能です。
対応状況のステータス管理や担当者の自動振り分け、テンプレート登録など、問い合わせ管理を効率化する便利な機能も多数搭載しています。
「LINE公式アカウントでの対応に時間を要している」「対応できる人員が不足している」という方におすすめです。
CarePlus Cloud
特徴 | BtoBに特化 ステークホルダー間の連携を強めたい方におすすめ 万全なセキュリティ対策 |
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費用 | 要問い合わせ |
無料トライアル | ◯ |
公式サイト | https://carepluscloud.scsk.jp/ |
CarePlus Cloudは、BtoBのサポートに特化した問い合わせ管理ツールです。
取引のあるメーカー、委託先、代理店、営業部門といったステークホルダーからの問い合わせ情報を、一元管理できます。顧客ごとに最適なサポートをしたいという方におすすめです。
案件ごとに、参照・登録・修正・削除の利用権限を設定できるため、セキュリティ対策も徹底されています。
kintone(キントーン)
特徴 | 問い合わせ受理から対応までをシームレスに管理 対応ノウハウの共有が可能 拡張機能が豊富 |
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費用(税込) | ライトコース:月額858円(1ユーザー) スタンダードコース:月額1,650円(1ユーザー) |
無料トライアル | ◯(30日間) |
公式サイト | https://kintone.cybozu.co.jp/purpose/inquiry.html |
kintone(キントーン)は、サイボウズ株式会社が提供する問い合わせ管理ツールです。
本ツールは、問い合わせの一次受理から対応までをチーム内で一元管理するため、返信漏れや二重対応の防止に役立てられます。
過去の対応情報を閲覧・共有できるため、業務の属人化を防ぎ、顧客対応の品質を高められます。
WEBCAS mailcenter
特徴 | 対応ステータスを自動管理 シンプルな操作性 クラウド型・オンプレミス型の両方に対応 |
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費用(税込) | クラウドサービスASP型 初期費用:33,000円〜 月額費用:5,500円〜 クラウドサービスSaaS型 初期費用:50万円~ 月額費用:10万円~ パッケージ導入版(オンプレミス型) ライセンス費用:350万円~ 保守費用:要問い合わせ |
無料トライアル | ◯ |
公式サイト | https://www.webcas.jp/mailcenter/ |
WEBCAS mailcenterは、問い合わせを複数人で共有・対応ができる問い合わせ管理ツールです。
対応状況をリアルタイムで把握できるため、返信漏れや二重対応の不安はないでしょう。一般的なメールツールに類似した操作感のため、ツール導入後の教育期間を短縮できることもポイントです。
国際的な文字コードに対応しているので、多言語での対応も可能。クラウド型とオンプレミス型の両方に対応しています。
mi-Mail(エムアイ・メール)
特徴 | 大容量で快適な動作環境 シンプルな管理画面 他ツールからの乗り換えが簡単 |
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費用(税込) | スタンダードプラン 初期費用:27,280円 月額費用:10,780円〜 仮想サーバー(専用サーバー)プラン 初期費用 :55,000円 月額費用 :73,480円~ |
無料トライアル | ◯(20日間) |
公式サイト | https://www.mi-mail.net/ |
mi-Mail(エムアイ・メール)は、高機能でシンプルなデザインが特徴の問い合わせ管理ツールです。
本ツールの強みは、業界最大クラスの保存容量。1,000万件以上の容量を保存でき、独自のシステム環境で高速な処理速度を維持します。
一般的に使用されるメールサービスをベースに設計された管理画面なので、直感的な操作が可能です。
問いマネ
特徴 | ECサイトに特化したツール 複数人でのメール対応が可能 オリジナルのメールフォームを作成できる |
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費用 | スタンダードサーバープラン 初期費用:11,000円 月額費用:3,124円(10ユーザー) アドバンスサーバープラン 初期費用:11,000円 月額費用:5,500円(30ユーザー) |
無料トライアル | ◯(7日間) |
公式サイト | https://www.otoiawase.jp/ |
問いマネは、ECサイトに特化した問い合わせ管理ツールです。
ネット通販で複雑化しやすい「注文・入金・発送」の問い合わせ業務をひとつの画面で一元管理し、迅速な対応が可能。各担当者の対応状況を管理・共有できるため、業務の効率化に役立つでしょう。
また、よくある回答をテンプレートに登録でき、スムーズな呼び出しができます。定型文の活用により、自社の対応品質の維持・向上につなげられます。
問い合わせ管理ツールを導入するメリット
問い合わせ管理ツールを導入することで、以下4つのメリットがあります。
- 問い合わせ管理の工数削減につながる
- 問い合わせデータの活用で運営改善ができる
- 対応ミスの削減・品質向上が期待できる
- ブランドイメージの向上につながる
問い合わせ管理の工数削減につながる
まず、問い合わせ管理の工数削減につながります。
問い合わせ管理ツールのメイン機能は、情報の一元管理です。
管理ツールで対応状況が可視化できれば、「未対応」「対応中」「対応済み」の把握が簡単になり、管理者の負担を軽減できます。
また、対応作業を効率化できるテンプレートや、よくある問い合わせを社内で共有すれば、対応スピードが高まるでしょう。
問い合わせデータの活用で運営改善ができる
問い合わせデータの活用により、運営改善も可能になります。
ツールを導入すると情報の社内共有が可能になり、業務の属人化が起こりません。
顧客からの問い合わせに対する返信内容をグラフやデータで蓄積しておくことで、ノウハウ共有が可能になります。
社内教育にも活用でき、自社の運用改善に役立てられるでしょう。
対応ミスの削減・品質向上が期待できる
対応ミスの削減、品質向上が期待できることもメリットです。
大量の問い合わせに対応する場合は、返信漏れや二重対応などの人的エラーが発生する可能性があるでしょう。
ツールを活用することで、リアルタイムの情報を即座に把握でき、対応漏れの防止につながります。異動や退職で担当者が変更する際も、過去のデータを簡単に確認できるため、対応品質の維持・向上が期待できます。
ブランドイメージの向上につながる
ブランドイメージの向上にもつながります。
問い合わせ管理ツールを活用すると、過去の問い合わせ履歴や顧客とのやりとりが閲覧できるので、社内での情報共有がスムーズになります。
スムーズな対応は企業のブランドイメージアップにつながり、売上アップが期待できるでしょう。
問い合わせ管理ツールを導入して顧客管理・対応の品質を高めよう
問い合わせ管理ツールを活用することで、複数のチャネルから寄せられた問い合わせへ迅速な対応ができます。チャットボットとオペレーター対応を柔軟に使い分ければ、担当者の負担も軽減されるでしょう。
サービスによっては、クラウド型とオンプレミス型の両方に対応するものもあります。自社に合ったサービスの導入を検討してみてください。
問い合わせ管理ツールを導入して、対応の品質を高めましょう。