ボイスチャットとは?固定電話との違いや使い方・5つのツール紹介
ボイスチャットは、インターネット上で音声通話ができることから、オンラインゲームで使われています。
近年では、コールセンターやビジネスシーンでも取り入れられるようになりました。
ボイスチャットは、ツールやアプリを使用しますが、種類が多くて何を基準に選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ボイスチャットの使い方や、おすすめツール・アプリ5選を紹介します。選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ボイスチャットとは?
ボイスチャットとは、インターネットを利用して音声通話をするツールのことです。
また、音声通話の他にも、文字や絵文字でのやり取りをしたり、メモを取ったりといった使い方ができるのも特徴です。
ボイスチャットはリアルタイムで会話ができることから、主にオンラインゲームで利用されていました。
eスポーツや対戦型ゲームなど、仲間とコミュニケーションを取りながら連携が必要なシーンにおいては、ボイスチャットが必須となっています。
近年では、企業でも取り入れられるようになり、オンラインミーティングやコールセンターでも導入されるようになりました。
ボイスチャットと電話の違い
ボイスチャットは、インターネット上で利用する電話をイメージするとわかりやすいでしょう。
しかし、電話とは違う点がいくつかあります。
電話 | ボイスチャット | |
---|---|---|
回線 | 電話回線 | インターネット回線 |
電話番号 | 必要 | 不要 |
同時会話 | 1対1 | 複数人 |
テキストや絵文字の送信 | 不可 | 可能 |
電話は電話回線が必要ですが、ボイスチャットはインターネットにつながる環境があればどこでも利用できます。
電話はそれぞれに番号が割り当てられますが、ボイスチャットは番号がなくても利用可能です。
また、電話は同時に1対1での会話なのに対して、ボイスチャットは複数人で会話できるのが特徴です。
さらに、ボイスチャットは通話中でもテキストや絵文字を送信できますが、電話は音声通話しかできません。
企業においては、複数人でのオンラインミーティングなどで活躍するでしょう。
ボイスチャットのメリット
ボイスチャットのメリットは、大きく以下の2つが挙げられます。
- インターネット環境で通話ができる
- 遠方の人とも声でやり取りできる
電話の場合は電話回線がない環境では使用できません。
ボイスチャットなら、インターネット環境があればどこでも使用できて、遠方の人ともリアルタイムで音声通話が可能です。
電話は通話料がかかりますが、ボイスチャットは、回線接続料やデータ通信量が発生するものの、無制限プランであれば追加料金なしで使用できます。
ボイスチャットの使用方法
それでは、ボイスチャットの使用方法を紹介します。
- ツールやアプリをダウンロードする
- イヤホン・ヘッドセットを用意する
- アプリ・ツールを起動して会話する
ツールやアプリをダウンロードする
まず、普段使っているパソコンやスマートフォンに、ツールやアプリをダウンロードしてください。
スマートフォンにダウンロードする場合は、iPhoneならApple Storeから、AndroidはGoogle Playからも検索・ダウンロードが可能です。
イヤホン・ヘッドセットを用意する
次に、イヤホンやヘッドセットを用意してください。
ボイスチャットは、イヤホンやヘッドセットなしでも使用できますが、ビジネスシーンや夜間の使用においては、周辺環境への配慮が必要です。
イヤホン・ヘッドセットにはさまざまな種類があるので、使いやすいものを選ぶといいでしょう。
アプリ・ツールを起動して会話する
ボイスチャットの前準備ができたら、アプリやツールを起動すれば会話できます。
念のため、マイクやイヤホンが正常に機能しているかを確認してください。その際に、マイクやスピーカーの音量調節もしておくと安心です。
なお、マイクがミュートになっていると相手に音が聞こえません。マイクがミュートになっている場合は「オン」に切り替えましょう。
ボイスチャットツール・アプリの選び方3つ
続いて、ボイスチャットツール・アプリを選ぶポイントを3つ紹介します。
- ビデオ通話や録音機能が搭載されているか
- 誰でも簡単に操作できるか
- セキュリティ対策がされているか
ビデオ通話や録音機能が搭載されているか
まず、「ビデオ通話」や「録音機能」が搭載されているか確認しましょう。
例えば、企業でオンラインミーティングや会議を行う場合は、ビデオ通話ができるとお互いの顔を見ながら話ができます。
録音機能があれば、議事録を作成したいときに便利です。
単純に音声通話のみの利用を前提にしている場合は、これらの機能がなくても問題ありません。
誰でも簡単に操作できるか
誰でも簡単に操作できるかも重要です。
操作が複雑でわかりづらいと、実際に使用するとき使い方が分からなかったり、トラブルが生じたとき対応できなかったりする恐れがあります。
ストレスなく手軽に利用できるように、操作が簡単なものを選ぶといいでしょう。
セキュリティ対策がされているか
そして、セキュリティ対策がされているかも確認してください。
ボイスチャットはインターネットを利用するため、セキュリティリスクがあることに留意しましょう。
特にビジネスシーンで使用する場合は、個人情報や機密情報の漏洩があれば企業の信用を失うだけでなく、損害賠償責任に発展しかねません。
ボイスチャットツール・アプリは、通信データが暗号化されているか、2段階認証を導入しているかなど、セキュリティ対策が万全なものを選びましょう。
ボイスチャットツール・アプリのおすすめ5選
ボイスチャットツール・アプリのおすすめ5選を紹介します。
- LINE
- Google Meet
- Slack
- Chatwork
- Discord
LINE
運営会社 | LINEヤフー株式会社 |
---|---|
主な機能 | トーク 音声通話 ビデオ通話 オープンチャットなど |
料金(税込) | コミュニケーションプラン:0円 ライトプラン:月額5,500円 スタンダードプラン:月額16,500円 |
公式サイト | https://line.me/ja/ |
LINEは、プライベートからビジネスまで幅広いシーンに対応するコミュニケーションアプリです。
お互いが友だち登録しておけば、1対1でも複数人でも、トーク・音声通話・ビデオ通話などを利用できます。
動画を投稿できる「LINE VOOM」というプラットフォームや、クーポンやポイントをお得に使える「ウォレットタブ」など、さまざまな用途に活用可能です。
Google Meet
運営会社 | |
---|---|
主な機能 | 音声通話 ビデオ通話 チャット 録画・保存 画面共有 自動文字起こし |
料金(税込) | 参加100人まで・最長60分まで無料 Business Starter:月額680円 Business Standard:月額1,360円 Business Plus:月額2,040円 |
公式サイト | https://workspace.google.com/intl/ja/products/meet/ |
Google Meetは、Googleが提供するボイスチャットツールです。
音声通話やビデオ通話をはじめ、画面の共有や会話の録音・保存など機能も充実しています。
自動文字起こし機能を活用すれば、議事録の作成にも役立つでしょう。
Googleカレンダーとの連携が可能なので、スケジュール管理もできます。
Slack
運営会社 | Slack Japan株式会社 |
---|---|
主な機能 | チャット ファイル共有 音声ミーティング 録音・録画 社外とのコラボレーションなど |
料金(税込) | フリープラン:0円 プロプラン:月額1,050円 ビジネスプラン:月額1,800円 |
公式サイト | https://slack.com/intl/ja-jp |
Slackは、ビジネス向けのチャットツールです。
無料プランでは、1対1のダイレクトメッセージから、グループでのやり取りもできます。通話は1対1のみですが、有料プランなら最大15名まで同時通話が可能です。
メッセージのやり取りは自動で保存されるので、後から見直すこともできます。保存できる量が多いのも魅力といえるでしょう。
デスクトップアプリと、モバイルアプリを使えるので、場所を問わずに使えます。
Chatwork
運営会社 | Chatwork株式会社 |
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主な機能 | グループチャット タスク管理 ファイル管理 ビデオ・音声通話 |
料金(税込) | 料金 フリー:0円 ビジネス:月額924円 エンタープライズ:月額1,584円 |
公式サイト | https://go.chatwork.com/ja/ |
Chatworkは、中小企業向けのビジネスチャットツールです。
国内利用者No,1を謳っており、導入企業42万社を突破※しています。
直感的操作が可能で、ビジネスコミュニケーションに必要な4つの機能を無料で利用できます。
モバイルアプリにも対応しており、日本語以外に英語・中国語・ベトナム語の4カ国語にも対応します。
国際的なセキュリティ規格と、第三者期間によるセキュリティ監査など、高水準のセキュリティ対策で安全性を担保できるのも魅力でしょう。
※2023年12月時点
Discord
運営会社 | Discord Inc. |
---|---|
主な機能 | ボイスチャット テキストチャット ビデオチャット ファイルアップロード 画面共有など |
料金(税込) | 基本無料 Discord NITRO CLASSIC:月額4.99ドル(約710円) Discord NITRO:月額9.99ドル(約1,422円) ※2023年12月15日時点 |
公式サイト | https://discord.com/ |
Discordは、ゲーマー向けに開発されたコミュニケーションツールです。
ブラウザ版はアカウント登録不要なので、気軽に試せるでしょう。
基本無料で、ビジネスツールとしても活用できる機能が充実しています。
ボイスチャットを行うときの注意点
では最後に、ボイスチャットを使うときに注意したいポイントを3つ紹介します。
- ビジネスシーンで利用できるか確認する
- 音漏れに配慮する
- 対面と同様の気遣いを心がける
ビジネスシーンで利用できるか確認する
まず、ビジネスシーンで利用できるかを確認してください。
オンラインミーティングやリモートワークでボイスチャットを使用するなら、以下の機能があると便利です。
- チャット機能
- ビデオ通話機能
- グループ作成機能
- 録音機能
- ファイル共有機能
また、同時に利用できる人数も確認しておくといいでしょう。
音漏れに配慮する
音漏れに配慮することも大切です。
オフィスで利用する場合は、周囲の音が入ると会話が聞き取りづらいことがあります。
リモートワークでは、家族に会話が聞こえてしまったり、生活音が入ったりするでしょう。
音漏れ対策としては、イヤホンやヘッドセットの使用をおすすめします。
イヤホンやヘッドセットがあれば、周囲への音漏れを防げるだけでなく、相手の声が聞き取りやすく会話に集中できます。
対面と同様の気遣いを心がける
相手の顔が見えなくても、対面と同様の気遣いを心がけましょう。
ビジネスシーンであっても、プライベートでも、お互いが心地よく会話できるように配慮するのは最低限のマナーです。
まずは挨拶から入り、言葉遣いなども注意してください。
特に顔が見えない場合は、声のトーンが低いと冷たい・そっけないといった印象を与える恐れがあります。
口角を上げると声がワントーン上がるといわれています。対面と同様に、相手に与える印象も意識してみてください。
まとめ:ボイスチャットをビジネスシーンで取り入れよう
ボイスチャットは、ビジネスシーンにも使用できます。
働き方の多様化に伴い、オフィス以外で仕事をする方も増えているでしょう。
ミーティングや会議の際は、ボイスチャットを活用すれば離れた場所でもリアルタイムで会話ができます。
ビジネスシーンに役立つ機能を搭載した、ツール・アプリも増えていますので、用途に合わせて最適なボイスチャットを選んで活用してください。