ChatGPTで営業力向上!?活用事例11選とプロンプトを紹介【営業マン必見】
営業職は、顧客先を訪問する外回り営業から報告書やメールなどの事務作業まで、業務量が多くなる傾向があります。
勤務時間内に業務が終わらなければ、残業で対応することも少なくありません。
近年、営業職の業務負担を軽減する目的で、ChatGPTが注目されるようになりました。
とはいえ、ChatGPTがビジネスに通用するのか、不安に思う方もいるでしょう。
そこで本記事では、ChatGPTを営業に活用するメリットや活用事例11選を紹介します。プロンプト例や注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
営業に役立つChatGPTとは ?
ChatGPTとは、2022年にOpenAIがリリースしたチャットボットサービスのことです。
ChatGPTを活用してできることを以下にまとめました。
- 自然な会話
- 文章の生成・要約
- プログラミング
- 情報収集
- 資料の作成
- 文章の校正・添削
- 画像認識
AIにより自然な文章を生成するため、商談に使用する資料やプレゼン資料の作成などにも対応します。
他にも、ビジネスメールの作成や、企画書の作成など幅広く対応が可能です。
ChatGPTを営業に活用する4つのメリット
では次に、ChatGPTを営業に活用するメリットを4つ紹介します。
- 営業に関わる事務作業を自動化できる
- 営業力の強化につながる
- 顧客対応が24時間可能になる
- 人材育成に活用できる
営業に関わる事務作業を自動化できる
営業職は、業務量が多いことに加えて、ノルマや成果につながらないプレッシャーなどから、離職率の増加による人手不足も懸念されています。
そこで、ChatGPTを活用すれば、営業に関わる事務作業を自動化できます。
業務効率化を図れる他にも、業務負担が軽減されればコア業務に集中できるでしょう。
営業力の強化につながる
ChatGPTは、営業理力の強化につながるのもメリットです。
たとえば、顧客に提出する資料に見落としがあれば、不信感を与える恐れがあります。
ChatGPTは、文章の校正や添削もできるので、提出前の見直しが可能です。資料の精度が上がれば、顧客に不信感を与えずに済むでしょう。
また、ChatGPTは自分と違う観点からのアイデアを提示してくれることもあります。営業部門全体で活用すれば、営業力の底上げにも役立ちます。
顧客対応が24時間可能になる
APIと連携すれば、24時間顧客対応が可能になります。
たとえば、自社で使用しているチャットボットに、ChatGPTを組み込み学習させれば、オペレーターが対応できない時間外対応が可能です。
営業時間内に問い合わせができない顧客も、24時間365日都合の良い時間に問い合わせができれば、顧客満足度の向上にもつながります。
人材育成に活用できる
そして、人材育成に活用できるのもメリットです。
ChatGPTは、使うごとに精度が増すので、学習させればトークスクリプトの作成にも対応します。
トークスクリプトがあれば、テレアポや商談で話す内容を把握できるので、営業の標準化にも役立つでしょう。
営業におけるChatGPTの活用事例11選
続いて、営業におけるChatGPTの活用事例11選を紹介します。
- ChatGPTで営業の戦略立案をする
- ChatGPTで営業資料を作成する
- ChatGPTで営業リストを作成する
- ChatGPTでメルマガの文章を作成する
- ChatGPTでトークスクリプトを作成する
- ChatGPTを顧客対応に活用する
- ChatGPTで営業日報を作成する
- ChatGPTで商談議事録を要約する
- ChatGPTでビジネスメール・レターを作成する
- ChatGPTで取引先情報の資料を作成する
- ChatGPTで営業トレーニングに活用する
ChatGPTで営業の戦略立案をする
営業戦略の立案には、3C分析やSWOTなどのフレームワークを活用しますが、情報収集と分析には時間と手間がかかるのが懸念点です。
そこで、ChatGPTを活用すれば、情報収集や分析を効率化できます。さらに、分析精度も高まるので、その結果戦略精度の向上にもつながるのは、大きなメリットです。
ChatGPTで営業資料を作成する
ChatGPTは、プレゼン資料やホワイトペーパーなどの営業資料の作成にも活用できます。
商談では、ターゲットに対して説得力のある資料を作成しなければなりません。文章が思いつかない時は、ChatGPTからヒントを得られる場合があります。
要約にも対応しているので、長文を簡潔にまとめたい時にも役立つでしょう。
ChatGPTで営業リストを作成する
営業リストの作成には、時間と手間がかかるため、リソースが不足すれば機会損失のリスクを高めかねません。
ChatGPTなら、インターネット上にある企業情報をスクレイピングできます。
スクレイピングは、必要な情報だけを抽出し収集するため、専門的な知識が必要です。ChatGPTを活用すれば知識のないスタッフでも営業リストを作成できます。
ChatGPTでメルマガの文章を作成する
メルマガは、継続的に情報を配信し続けるため、ネタ切れになることも少なくありません。
ChatGPTは、メルマガの文章を作成できます。
コンテンツのネタ出しや、興味を引くタイトルの作成も可能なので、開封率の向上にも役立つでしょう。
ChatGPTでトークスクリプトを作成する
トークスクリプトは、一度作成したら終わりではありません。また、顧客ニーズに合わせて、複数パターンを作成する必要があります。
作成までには手間がかかるため、精度の高いトークスクリプトを作成するには、人材確保も必要です。
ChatGPTなら、自動でトークスクリプトを作成できます。既存のトークスクリプトを改善したいときにも活用できます。
ChatGPTを顧客対応に活用する
ChatGPT とAIチャットボットを連携させれば、コールセンターやカスタマーサポートなどの問い合わせに自動で対応できます。
FAQの作成を自動化できるので、業務負担の軽減や業務効率化にも役立つでしょう。
24時間365日の対応が可能になれば、顧客満足度も向上します。
ChatGPTで営業日報を作成する
営業日報は、毎日作成し提出しなければならないため、負担に感じている営業担当者は少なくないでしょう。
また、日によっては書くことがなく困った経験はないでしょうか。
ChatGPTなら、当日の業務内容や行動を情報として提供すれば、後は自動で営業日報を作成できます。
ChatGPTで商談議事録を要約する
商談後に顧客に送るお礼メールや上司への報告では、商談議事録を要約しなければなりません。
上手くまとめられなければ、読みづらくなる恐れがあります。要約に時間がかかれば、業務に支障が出ることもあるでしょう。
ChatGPTに議事録を読み込ませれば、簡単に要約できます。
ChatGPTでビジネスメール・レターを作成する
ビジネスメールやビジネスレターには、マナーがあります。
意図しなくてもマナー違反があれば、顧客に不信感を与えかねません。
ChatGPTは、お礼メールや依頼メールなど、シーンに合わせて最適な文章を作成できます。
文章を考えたり見直したりする時間を削減できれば、業務効率化にもつながります。
ChatGPTで取引先情報の資料を作成する
営業において、取引先情報の資料は重要な意味を持ちます。
ChatGPTを活用すれば、取引先情報資料の作成も自動化できます。
ただし、ChatGPTに顧客情報を入力する際は、目的をプライバシーポリシーに記載しなければならないことに留意しましょう。
ChatGPTで営業トレーニングに活用する
ChatGPTは、営業トレーニングにも活用できます。
通常であれば、上司や同僚が顧客役を務めますが、多忙な上司に頼みづらかったり、相手が見つからなかったりすることもあるでしょう。
ChatGPTなら、営業トレーニングの相手役も対応できます。自然な会話ができるので違和感なく、実践に近いトレーニングができるのもメリットです。
営業マンなら使って欲しいChatGPTのプロンプト例
ChatGPTに学習させるには、プロンプト(指示や質問)を入力します。
ここでは、営業マンに使ってほしいChatGPTのプロンプト例を4つ紹介します。
- 営業資料を作成する際のプロンプト例
- 営業メールを作成する際のプロンプト例
- 商談議事録を要約する際のプロンプト例
- 営業トレーニングする際のプロンプト例
営業資料を作成する際のプロンプト例
#命令
私は、〇〇(商材名)を販売する営業担当者です。リード獲得に向けて営業資料を作成したいのですが、どのように作成したらいいか教えて下さい。条件を以下に提示します。
#条件
- 全5ページ
- 〇〇の料金プランページの作成
- 導入事例ページの作成
営業メールを作成する際のプロンプト例
#命令
私は、営業担当者です。以下の条件から、最適な営業メールを作成してください。
#条件
- 350文字以内
- 売り込みたいのは〇〇(商材名)
- 〇〇の特徴・メリット・ベネフィットを説明
- 返信を促す
- 最後に誤字脱字がないかチェックする
商談議事録を要約する際のプロンプト例
#命令
以下の文章を指定された文字数内で要約してください。
指定文字数に達しないまたは超えた場合は、追記や削除を繰り返してください。
#条件
- 商談議事録(要約したい文章)
- 文字数の下限:150文字
- 文字数の上限:200文字
営業トレーニングする際のプロンプト例
#命令
以下の内容を元に営業のロールプレイングを行ってください。
#条件
- 私は〇〇を販売している営業担当者です。
- あなたはお客様です。
- 顧客情報(年齢・性別・役職など)
ChatGPTを営業に取り入れる時の注意点
ChatGPTを営業に取り入れる際は、いくつか注意したい点があります。
- 情報漏洩のリスクがある
- 情報の鮮度が悪い可能性がある
- ChatGPTに丸投げしない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
情報漏洩のリスクがある
ChatGPTに入力した情報は、AI学習に再利用される可能性があることに留意しましょう。これは、ChatGPTの利用規約にも記載されています。
参照:ChatGPT利用規約
もし、個人情報が流出すれば企業の信用を失いかねません。ChatGPTには、個人情報や機密情報は入力しない方がいいでしょう。
情報の鮮度が悪い可能性がある
ChatGPTは、情報の鮮度が悪い可能性があります。
というのも、ChatGPTで使用される情報は2022年1月までのものであり、最新情報は提供されていないからです。
なお、有料版でも2023年10月までの情報までとなります。
ChatGPTに丸投げしない
ChatGPTが優秀でも、人の感情までは把握できません。
クレーム対応のトークスクリプトを作成する際は、顧客からの意見を入力しても、潜在意識までの把握は困難です。
ChatGPTに丸投げするのではなく、最終的に人のチェックを入れる必要があることに留意しましょう。
まとめ:ChatGPTを営業に活用して業務効率化を図ろう
近年、働き方改革やDX化が推奨されていますが、営業職は業務効率化が難しい一面があります。
一人の営業担当者が抱える業務量が多く、残業せざるを得ない状況が続けば、精神的な負担も大きくなるでしょう。
ChatGPTを活用すれば、営業に関わる事務業務を自動化できます。営業担当者の負担を軽減できれば、モチベーションが上がり生産性の向上にもつながるでしょう。
本記事で紹介した情報を参考にしながら、ChatGPTを営業に活用して業務効率化を図ってください、