目標管理ツール・アプリのおすすめ10選を徹底比較!【無料あり】
「社員たちが目標を持って、モチベーション高く働ける環境にしたい…」
「テレワーク化でも目標管理や人事評価を効率化したい…」
このようなお悩みを解決できるシステムが、目標管理ツールです。
目標管理ツールとは、業務目標の設定・管理を一元化し、組織マネジメントの効率化を図るツールのこと。ツールの導入により、これまで手動で行われていた人事評価が効率化されます。さらに、個人の進捗状況や会社で定めた目標達成率の可視化も可能になります。
そこで本記事では、目標管理ツールのおすすめ10選を紹介します。選び方や運用時の注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも目標管理とは
目標管理とは、業務を遂行する社員自らが目標設定を行い、達成率や進捗度合いに応じた人事評価と仕事管理を行うマネジメント手法のこと。
目標管理の方法は、以下の流れが一般的です。
1. 社員一人ひとりに対して、それぞれの業務目標を設定・報告してもらう
2. 設定した目標に対する進捗や結果を個々で管理する
目標管理を行うことで、業務に対して社員自らがゴールを設定でき、社員の主体性が育まれます。
目標管理の代表的な運用方法には、MBOとOKRがあります。
MBO
MBO(Management By Objectives)とは、直訳すると「目標管理」です。MBOでは、個人やグループごとに目標を決めてもらい、進捗状況や結果に応じて評価を行います。
MBOで目標設定するうえでのポイントは、以下の2点。
1. 個人やグループで立てる目標は、自社の掲げる目標達成につながるものであること
2. 上司から課されるものではなく、個人やグループ自ら決めること
MBOでは主体的に目標設定を行うため、上司からやらされている感覚は生まれません。
会社の成功に貢献するために、一人ひとりが意欲的に取り組めます。
MBOは、1年ごとに評価されるのが一般的です。社員の目標を細かく管理することで、適切な評価を行えるようになるでしょう。
OKR
OKR(Objectives and Key Results)は、企業目標の達成とリンクさせ、目標達成度を測る手法のこと。目標に対する達成度合いに応じて、自社全体や個人が目指すべき方向性を明確にする目標管理です。
OKRは、1〜3ヶ月に1度と短い周期でのフィードバックなので、進捗や達成状況に応じた目標の細かな軌道修正を行えるでしょう。 また、OKRでは、個人の成果が会社全体の目標達成にどれだけ貢献できたかが重視されます。
人事評価への直接的な結びつけを目的としていません。達成度合いも6,7割程度で良いとされています。よって、よりチャレンジングな目標設定がしやすいでしょう。
目標管理ツールとは
目標管理ツールとは、個人やグループ、会社全体で決めた目標を達成するために、進捗状況の管理や成果に対し適切に評価するツールのこと。
先述の通り、目標管理の代表的な手法として、MBOとOKRがあるとお伝えしました。
目標管理ツールでは、これらの管理が仕組み化され、人事評価を効率的に行えるほか、個人の進捗状況や会社の目標達成率の可視化につながります。
目標管理ツールの目的
目標管理ツールの目的は、目標管理の効率化と、目標達成におけるタスク漏れの防止です。
従来の紙やExcelでの目標管理では、社員一人ひとりの達成状況を把握することが困難でした。タスク管理の漏れや優先順位の明確化など、適切な評価に必要な時間と手間が大きくなるという課題があります。
そこで目標管理ツールの活用により、業務の進捗状況や目標の達成状況を一箇所に集約することが可能になります。それぞれの数値化もできるので、目標管理の精度向上にもつながります。
目標管理ツールでできること
目標管理には、主に以下の機能が搭載されています。
1. 個人目標の共有機能
2. 進捗状況・達成度の確認機能
3. MRO・OKRごとの管理機能
4. 1on1のコミュニケーション機能
5. 人事評価の管理機能
ツールによって機能が異なりますが、自社が求める内容に応じて比較検討しましょう。
目標管理ツールの選び方
目標管理ツールの選び方として、下記4つのポイントがあります。
1. 自社の企業規模で選ぶ
2. 導入目的に合わせて選ぶ
3. ツールの種類から選ぶ
4. 無料トライアルの有無で選ぶ
自社の企業規模で選ぶ
目標管理ツールは、自社の企業規模に合わせて選びましょう。
目標管理ツールには、少人数〜数万人単位のデータに対応した高機能なものまで幅広くあります。
規模感が大きくなる分、コストもかかるので、自社に適したツールを導入してください。
導入目的に合わせて選ぶ
導入目的に合わせたツールであることも重要な選定ポイントです。
目標管理ツールには、「多様な評価項目に対応」「シンプルな操作性に強み」など、システムごとに異なる強みを持っています。
導入後の効果を発揮させるためには、自社の課題を明確にし、解決するために最適なツールを選ぶようにしましょう。
カスタマイズ性の高さで選ぶ
カスタマイズ性の高さも選定ポイントの一つです。
目標管理ツールには、アンケート機能やダッシュボード機能、クロス分析といった機能が充実しています。
業界や職種によって、評価方法や管理の仕方、働き方は異なるでしょう。そのため、自社に必要な機能を自由に組み合わせられるツールを選びましょう。
無料トライアルの有無で選ぶ
無料トライアルの有無も、選定基準のひとつです。
目標管理ツールには、無料と有料の2種類があります。ツールの導入が必要かどうか判断しづらい場合は、導入前に無料トライアルを行うことで、自社とのミスマッチを未然に防ぐことにつながります。
無料トライアルの有無も、あらかじめ確認しましょう。
目標管理ツールのおすすめ10選
それでは、目標管理ツールのおすすめ10選を紹介していきます。
1. kaonavi
2. あしたのクラウドHR
3. HRMOSタレントマネジメント
4. HRBrain
5. スマカン
6. Co:TEAM
7. sai*reco
8. MotifyHR
9. banto
10. MINAGINE人事評価システム
kaonavi
kaonaviは、人材開発や人事評価に強みを持つ、クラウドタイプの目標管理ツールです。
本ツールの特徴は、顔写真を活用して社員のタレントマネジメントを行える点です。 社員ひとりひとりが保有する資格、得意分野、個性などを一元化することで、社員の適正を見ながらチーム編成を行えます。
kaonaviでは、他にも評価ワークフローや社員アンケート、組織ツリー図といった機能が搭載され、マネジメントの課題ごとに使い分けられます。
特徴 | 人材開発や人事評価に強み 顔写真を活用したタレントマネジメントが可能 シンプルな機能設計で使いやすい |
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費用 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://www.kaonavi.jp/ |
あしたのクラウドHR
あしたのクラウドHRは、目標管理の運用から人事評価、給与確定まで一貫して行えるクラウドタイプの目標管理ツールです。
本ツールは、ワークフローの改善、給与シミュレーション機能があり、社員の適切な評価を行えます。目標管理機能では、AIによる添削機能、モニタリング機能によって管理され、人材マネジメントにかかる工数を削減します。
カスタマイズ性も高く、従来の評価制度を変えずに運用できる点もポイントです。
特徴 | 目標管理の設定から人事評価まで一貫して行える AIによる添削機能付き 既存の評価制度を再現できる |
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費用 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://cloud.ashita-team.com/ |
HRMOSタレントマネジメント
HRMOSタレントマネジメントは、タレントマネジメントに強みを持つ、クラウドタイプの目標管理ツールです。
本ツールは、評価業務のデジタル化、人材データを活用した配置図を一元化し、人や組織の現状把握から課題解決まで行います。
最適配置による社員のパフォーマンスを最大限に発揮することで、離職防止にも役立ち、計画的な人材育成・採用計画を行なえます。
特徴 | タレントマネジメントに強み 人材の見える化で従業員のパフォーマンス強化に役立つ 閲覧範囲の設定で安心のセキュリティ対策 |
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費用 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://hrmos.co/hr/ |
HRBrain
HRBrainは、人材管理、分析、従業員体験を高める組織診断までワンストップで行える、組織作りに特化したクラウドタイプの目標管理ツールです。
本ツールの強みは、直感的に使えるシンプルな操作性と、手厚いサポート体制、人材開発と組織診断の自動化が可能な点です。
AIによるチャットボットによる対応により、社内の問い合わせを自動回答するため、バックオフィス業務の効率化が期待できます。
特徴 | 人材管理から組織診断までワンストップで行える 直感的に操作できる AIによる社内問い合わせ対応自動化 |
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費用 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://www.hrbrain.jp/ |
スマカン
スマカンは、目標管理から人材情報の可視化、人材育成まで行えるクラウドタイプの目標管理ツールです。
本ツールの特徴は、タレントマネジメントの機能が豊富なこと。人材ごとのグルーピングや目標・スキル管理も行えます。
収集した人材情報から、育成や戦略立案、最適な人材配置の実現など、社員のモチベーション向上につなげる取り組みを行えます。
特徴 | 高機能なタレントマネジメントシステム 誰でも使いやすいデザイン 企業に合わせたカスタマイズ機能が充実 |
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費用 | ベーシック:月額50,000円〜 |
公式サイト | https://smartcompany.jp/ |
Co:TEAM
Co:TEAMは、目標管理から適正な人事評価を実現できる目標管理ツールです。
本ツールは、1on1のフィードバック面談を通し、個人の能力・スキルアップと会社の成長をマッチングさせる機能が充実しています。
また、専任のカスタマーサポーターによる伴走支援で運用できるため、導入後も安心して利用できます。
特徴 | 人材開発システム・パフォーマンス・マネジメントに強み 1on1のコミュニケーション機能が豊富 安心のサポート体制 |
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費用 | 要問い合わせ |
公式サイト | https://coteam.jp/ https://gp.coteam.jp/ |
saireco
sai*recoは、人事課題の解決に強みを持つクラウドタイプの目標管理ツールです。
一元管理された従業員の情報から、従業員の適正スキルを把握し、人事評価のプロセスを効率化します。
その他、各種アラート機能や利用者権限設定、帳簿作成機能といった、バックオフィス支援も可能なため、手間とコストを削減できます。
特徴 | 人事課題の解決に強み カスタマイズ性にも優れている バックオフィス業務の自動化が可能 |
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費用 | 月額220円〜/1ユーザーあたり (14日間の無料トライアルあり) |
公式サイト | https://saireco.jp/ |
MotifyHR
MotifyHRは、人事・人材開発に強みを持つ、目標管理ツールです。
毎月実施されるアンケート機能では、従業員の意見や状態を可視化することで、退職の早期発見や離職防止につなげます。
1on1のコミュニケーション機能では、面談の実施だけでなく、過去の面談記録も引き継ぎができます。担当者が変わっても、スムーズな人事評価が可能です。
特徴 | 人事・人材開発に強み 毎月のアンケート機能で従業員の働きがいにつなげる 高機能なコミュニケーション機能 |
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費用 | スタンダードプラン:月額220円〜/1ID (オプション追加によるプラス料金あり) |
公式サイト | https://motifyhr.jp/ |
banto
bantoは、目標管理の進捗や達成度を、自動化・効率化するクラウドタイプの目標管理ツールです。
本ツールは、チャットボットによりタスク漏れの自動通知、進捗を自動集計し、人的ミスの削減をサポートできます。
営業や開発、総務など幅広いシーンで活用可能。ツリーやグラフ、カンバン式とあらゆる方法で可視化でき、利便性も高いでしょう。
特徴 | チャットボット機能でスムーズな管理 あらゆる職種の目標設定が可能 進捗の共有方法を選べる |
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費用(税込) | 初期費用:19,800 円 月額:330円/1ユーザーあたり (30日間の無料トライアルあり) |
公式サイト | https://banto.jp/ |
MINAGINE人事評価システム
MINAGINE人事評価システムは、人事評価業務の効率化に強みを持つ、クラウドタイプの目標管理ツールです。
一元化された情報を基に、評価プロセスの進捗管理や人材育成、適正評価を行います。シンプルな操作性も評価が高く、中小企業から大企業まで幅広く活用できます。
特徴 | 人事評価に特化 評価シートの作成支援付き シンプルな操作性で誰でも使える |
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費用 | 初期費用:200,000円~(人数により変動あり) 月額:10,000円/1〜30名 人数課金:300円/1人あたり |
公式サイト | https://minagine.jp/jinji-system/ |
目標管理ツールを運用する際の注意点
目標管理ツールを運用する際は、次に挙げる3つのポイントに注意しましょう。
1. 導入するだけでは意味がない
2. ノルマ管理はモチベーション低下につながる恐れがある
導入するだけでは意味がない
目標管理ツールだけに限らず、ツールは有効活用してはじめて効果を発揮します。
企業の成果につなげるためにも、導入目的を明確にし、ツールの使い方や特徴、機能を把握するようにしましょう。
ノルマ管理はモチベーション低下につながる恐れがある
ノルマ管理は、モチベーション向上だけでなく、低下につながる恐れがあることも理解しておきましょう。
目標管理の導入目的はさまざまですが、企業によってはノルマを設定し、達成度を図るといった活用方法もあります。
ノルマをプレッシャーと感じる社員にとっては、モチベーションを下げかねません。ノルマ管理を行う際は、社員の特性を考慮して行うようにしましょう。
目標管理ツールのメリット
目標管理ツールを導入することで、次のメリットが得られます。
1. 目標を可視化できる
2. 社員のスキルアップにつながる
3. 適正な人事評価を確立できる
目標を可視化できる
目標管理ツールを導入することで得られる一番のメリットは、目標を可視化できる点です。
目標を可視化できれば、あとどれくらいで達成できるかを逐一把握できます。すると「まだまだ頑張らなければ…」「あと少しで達成できる」といった、社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。
社員のスキルアップにつながる
社員のスキルアップにつながることも、目標管理ツールを導入するメリットです。
目標管理ツールには、社員のスキル情報がデータベースとして集約されます。
個人のスキルや特性を理解したうえで、適切な教育研修も行えるため、自社全体のスキルアップが期待できます。
適正な人事評価を確立できる
適正な人事評価を確立できることも、メリットの一つです。
目標管理ツールでは、社員一人ひとりの目標達成度合いや業務遂行率が可視化され、結果や頑張りが見える化します。
これまで曖昧だった指標が、具体的な数値に基づく評価に変わるので、社員の不満も解消されるでしょう。
目標管理ツールに関するよくある質問
では最後に、顧客管理ツールに関するよくある質問を紹介します。
1. Q.目標管理ツールは無料で導入できる?
2. Q.目標を立てられるおすすめアプリはありますか?
Q.目標管理ツールは無料で導入できる?
A.目標管理ツールには、無料で導入できるものもあります。
しかし、有料ツールと比べて使える機能が限られていたり、登録できるユーザー数が少なかったりと、制限がある可能性があります。
長期での本格的な運用には、無料トライアルから利用できる有料ツールを検討してもよいでしょう。
Q.目標を立てられるおすすめアプリはありますか?
A.目標管理ツールには、アプリで使えるものもあります。
目標を立てられるおすすめのアプリを、以下の表にまとめました。
自分ルール | みんチャレ | 目標継続カレンダー | |
特徴 | 自分の行動にポイントを付与し、ゲーム感覚で使える | 仲間と目標達成度を共有できる | 趣味・健康・育児と幅広く使える |
料金 | 無料 | 無料(アプリ内課金あり) | 無料(アプリ内課金あり) |
複数タスク管理 | ◯ | ◯ | ◯ |
通知機能 | ◯ | × | × |
対応OS | iOS | iOS/Android | iOS |
DL方法 | iPhoneの方はこちら | iPhoneの方はこちら Androidの方はこちら | iPhoneの方はこちら |
アプリで活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ:目標管理ツールを導入して目標達成を実現しよう
目標管理ツールの導入により、目標の可視化や適正な人事評価、社員の育成を行えます。
操作性に優れたものや人事評価の管理機能が豊富なものなど、ツールごとに強みがあるため、自社の導入目的や規模に合わせて検討してみましょう。
目標管理を行うことで、社員が主体的かつ意欲的に業務に取り組めるようになります。自社全体の活気にもつながるので、目標管理ツールを有効活用してみてください。