営業インセンティブの相場は?稼げるポイントと注意点も解説!
「営業インセンティブで実際どのくらい稼げるのか知りたい!」
「営業インセンティブで年収1,000万以上は可能なの?」
営業インセンティブに関心を持っている人は、このような疑問を抱いているかもしれません。
本記事では、営業インセンティブの事例や相場、注意点を解説します。営業インセンティブを導入する企業へ就職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
営業インセンティブとは
営業インセンティブとは、基本給に上乗せして付与される報奨制度。一般的には、販売職や営業職で働く人向けに使われます。
そもそもインセンティブとは、仕事へのやる気を起こさせる「動機づけ」のこと。わかりやすい例では、「会社が社員の意欲向上のために報酬制度を設ける」という、ご褒美のようなものです。
年功序列関係なく、新人、若手でも個人の成績次第で年収アップを目指せるという特徴があります。
成果に応じて得られる
営業インセンティブは、ノルマや契約件数を達成した際など、成果に応じて得られます。そのため、毎月決まってもらえるわけではありません。
営業職の場合、個人だけでなく部署やチームに対して付与される場合もあるでしょう。
支給するタイミングや種類は会社によって違いがありますが、いずれも売上に貢献した際に発生します。
会社の売上アップが目的
営業インセンティブの目的は、社員一人ひとりの「成果を伸ばそう!」という意欲的な行動によって、会社全体の売上アップを目指すものです。
報奨金によって「人的コストがかさむのでは?」と思われるかもしれません。しかし、インセンティブを導入すれば、会社は優秀な人材確保ができます。双方にwin-winの関係を築くことも目的なのです。
企業によって名称が異なるケースも
営業インセンティブと一口にいっても、企業によって名称や呼び名はさまざまです。求人情報を見た際に「固定給+インセンティブ」とわかりやすく書かれている企業もあれば、違う名称で記載されるケースもあります。
もし、インセンティブを導入している企業を探す際、下記の情報も意識しましょう。
● 報奨金
● 成果報酬
● 出来高給
● 業績手当
営業インセンティブの相場
「営業インセンティブで年収をあげたい!」と考える営業パーソンにとって、インセンティブの相場は気になるところです。ここでは「報奨金」として支給される場合の相場を紹介します。
ノルマを超えた分に対して10〜20%
営業職の場合、ノルマを超えた分の10〜20%がインセンティブの相場です。
例えば、月の売上ノルマが30万円で、実際の売上が50万だったとします。仮にノルマ超過分10%がインセンティブとなる場合、2万円が報奨金として固定給に上乗せされます。
売上が多ければ多いほどインセンティブが増えるため、頑張り次第で月に数十万のインセンティブを得ることが可能です。
仲介手数料に対して5〜15%
ノルマ超過分だけでなく、営業職では仲介手数料として5〜15%がインセンティブとなります。
仲介手数料は、主に不動産営業でベースとなるインセンティブ。不動産の仲介手数料は宅建業法により最大3%かかるのが一般的です。高額物件の紹介数をこなすと仲介手数料が増え、何千万単位のインセンティブを得られます。
例えば、5,000万円の物件を販売した場合、仲介手数料(3%)は150万円です。インセンティブを10%に設定して計算すると15万円。
固定給が25万で月のノルマ5件販売した場合は、月収100万。毎月の達成で年収1,200万円となります。
会社によっても異なる
営業インセンティブの相場は、会社によっても違いがあります。
一般的に、固定給が高ければインセンティブは低く設定されやすく、逆に固定給が低ければインセンティブは高い傾向があります。
では具体例を紹介します。
● 固定給40万+インセンティブ5%
● 固定給25万+インセンティブ10%
● 固定給15万+インセンティブ20%
会社規模によっても異なります。ブランド力の強い大手であれば固定給が高くインセンティブを低く設定している場合が多いようです。
おさらいになりますが、インセンティブは成績次第で変動します。大きく稼ぎたい方は、固定給に頼らずインセンティブの割合が高い会社も一つの選択肢になるでしょう。
営業インセンティブの種類
営業インセンティブは主に下記の5種類があります。
1. 物質的インセンティブ
2. 評価的インセンティブ
3. 人的インセンティブ
4. 理念的インセンティブ
5. 自己実現的インセンティブ
物質的インセンティブ
物質的インセンティブは、実績に応じて金銭やモノなどが支給されます。主な代表例として、現金、旅行券やテーマパーク招待券などが挙げられます。インセンティブと聞いて、まずイメージしやすいのが物質的インセンティブでしょう。
評価的インセンティブ
評価的インセンティブとは、実績や働きに応じて社内表彰、昇格といった評価を与えられるもの。
周りの社員や上司から認められることで、さらに頑張ろうという意欲につながります。
人的インセンティブ
人的インセンティブとは、同僚や先輩、部下、上司など職場の人間関係を通して働く意欲を高めるもの。わかりやすくいえば、「この人と一緒に働きたい!」「尊敬する上司のために役立ちたい!」といった状態を指します。
人的インセンティブは、仲間意識の強い社員に効果的です。
理念的インセンティブ
理念的インセンティブとは、自社で掲げる理念を共有しモチベーションを高めること。経営者の考え方や価値観を認識し、「自分が行っていることで社会貢献ができているんだ」「多くの人の役に立っている」といった、承認欲求を満たす効果があります。
自己実現的インセンティブ
自己実現的インセンティブは、仕事によって自分の夢を叶える、目標を達成する喜びを得ることでモチベーションを高めること。具体的には、会社や上司がメンバーにやりがいのある業務を任せる、キャリア形成に向けた研修の実施などが該当します
営業インセンティブのメリット
営業インセンティブを取り入れる企業で働くメリットを紹介します。
1. 実力で年収1,000万円以上稼げる
2. スキルアップにつながる
3. 転職活動でアピールできる
4. 独立・開業に役立つ
実力で年収1,000万円以上稼げる
まず、実力で年収1,000万以上稼げるという点です。年収アップは営業インセンティブの最大のメリットといえます。
インセンティブで成果をあげるには、いかに目標を達成させるか、コミュニケーションスキルに長けているか、個人の実力が問われます。
学歴や資格の有無に関係なく数字で評価されるため、モチベーションアップにつながるでしょう。
スキルアップにつながる
スキルアップにつながる点も営業インセンティブのメリットです。
営業インセンティブがあることで、目標達成のために試行錯誤してもらえるでしょう。
お客様へのアプローチ方法や商談のポイント、どうすれば売上につながるかなど、営業スキルの向上に効果が期待できます。
転職活動でアピールできる
続いて、転職活動でアピールできるという点です。
インセンティブによって、数値的成果が明確になります。こうした職歴は転職活動の際の強い武器となるでしょう。
独立開業に役立つ
営業インセンティブ制度で学んだスキルは、将来、独立開業をした際に役立ちます。
独立開業は、会社勤めと違ってすべてが実力主義の世界。成果をあげない限り、収入は得られません。独立して自分の会社を持ちたいと考えている人は、早いうちから実力社会の中でスキルを磨いてみましょう。
営業インセンティブで稼ぐ際の注意点
営業インセンティブが高く設定されるほど収入アップを目指せる反面、注意したい点もあります。
1. プレッシャーがかかる
2. 月の収入に変動がある
3. 基本給や賞与が低い可能性がある
プレッシャーがかかる
まず、プレッシャーがかかるという点です。
ノルマや目標達成など常に数字と隣合わせなので、人によっては精神的な負担となる場合があります。
また、会社という組織において他者と比較しやすい環境であるため、思うような結果が出ない場合は大きなストレスにもなりかねません。そのため、プレッシャーに耐えられる強いメンタルが必要です。
月ごとの収入が変動する
続いて、月々の収入に変動があることも注意しておきましょう。
インセンティブ率が高く基本給が低い場合、成果が得られなかったときに収入が安定しません。コンスタントに成果をあげることがマストです。
基本給や賞与が低い可能性がある
基本給や賞与が低い可能性があることも念頭に置きましょう。
インセンティブ制度を高く設定している企業は基本給や賞与を低くする傾向があります。
インセンティブで収入アップを狙いたい方は、自分の得意とする業界で働くといいでしょう。
営業インセンティブで成果をあげて収入アップを目指そう!
営業インセンティブの世界で成果を出すことで、今以上に年収アップを目指せます。給与が不安定になるという厳しい面もありますが、その分、実力が評価されたときの達成感は大きくなります。
営業で大きくステップアップしていくなら、営業インセンティブを取り入れている企業を視野に入れてみてください。