インサイドセールスの架電のコツ9つ!商談獲得率アップの方法を解説
インサイドセールスで商談獲得率が伸び悩んでいないでしょうか。やみくもに架電をしても、成果にはつながりません。
成功の鍵は、顧客の状況を深く理解し、適切なタイミングで価値を提供することにあります。
本記事では、インサイドセールスにおける架電の基礎知識から、テレアポとの明確な違い、そして商談獲得率の向上につながる9つの具体的なコツまで、わかりやすく解説します。
目次
インサイドセールスの架電とは?

インサイドセールスにおける架電は、単にアポイントを獲得するための電話ではありません。
見込み顧客との対話を通じて信頼関係を築き、課題を深く理解することで、顧客を育成(ナーチャリング)し、質の高い商談機会を創出するための重要な活動です。
オフィス内から効率的にアプローチできるため、営業活動全体の生産性を高める役割も担っています。
特にBtoB営業では、顧客の検討期間が長くなる傾向があるため、継続的な架電によるフォローが重要な役割を果たします。
インサイドセールスの架電とテレアポの違い

インサイドセールスとテレアポは、どちらも電話を使いますが、その目的や役割は大きく異なります。
この違いを理解することが、成果を出すための第一歩です。
以降では、両者の間にある4つの主要な違いについて、一つずつ丁寧に解説していきます。
- 目的の違い
- アプローチする顧客の違い
- 評価指標の違い
- 顧客との関係構築方法の違い
目的の違い
インサイドセールスの架電とテレアポの最も大きな違いは、その「目的」にあります。
インサイドセールスの目的は、見込み顧客との中長期的な関係を築き、購買意欲を時間をかけて高めていくこと(リードナーチャリング)です。すぐに商談化しない顧客に対しても、継続的に有益な情報を提供し、信頼関係を深めていきます。
一方、テレアポの目的はよりシンプルで、短期的にアポイントを獲得することに特化しています。製品やサービスの説明を簡潔に行い、商談の約束を取り付けることがゴールとなります。
インサイドセールスは見込み顧客との関係構築を担い、テレアポは商談機会の創出を担います。
アプローチする顧客の違い
アプローチする顧客の性質も、インサイドセールスとテレアポでは異なります。
インサイドセールスが主に対象とするのは、Webサイトからの問い合わせや資料請求などを通じて獲得した「リード」と呼ばれる見込み顧客です。
これらの顧客は、すでに自社の製品やサービスに何らかの関心を示しているため、比較的関心度が高い状態からコミュニケーションを始められます。
対照的に、テレアポは企業リストなどをもとに、これまで接点のなかった潜在顧客にアプローチすることが一般的です。
そのため、まずは自社を知ってもらい話を聞いてもらうという、より初期段階からの働きかけが必要になります。
アプローチする顧客の温度感が異なるため、インサイドセールスでは課題のヒアリングから、テレアポでは興味喚起から会話を始めるなど、初期のアプローチ手法に違いが生まれます。
評価指標の違い
活動の目的が異なるため、その成果を測る評価指標(KPI)も大きく変わってきます。
テレアポでは、活動量が成果に直結しやすいため、「架電数」や「アポイント獲得数(アポ率)」が主なKPIとして設定されることが一般的です。一日に何件電話をかけ、何件のアポイントを取れたかが重視されます。
一方、インサイドセールスでは、単にアポイントの数を増やすのではなく、その質が問われます。そのため、「有効商談化率」や、その後の「受注率」といった、売上にどれだけ貢献できたかを示す指標が重要視されます。
テレアポが「量」を重視する傾向にあるのに対し、インサイドセールスは顧客との関係構築を通じた「質」を重視するという違いが、評価指標にもはっきりと表れています。
顧客との関係構築方法の違い
顧客との関係性の築き方において、時間軸の視点が異なります。
インサイドセールスは、一度の架電で完結するのではなく、メールやWeb会議など複数のチャネルを使いながら、中長期的に顧客と接点を持ち続けます。顧客の課題や検討状況に合わせて、タイミングよく情報を提供し、徐々に信頼関係を深めていくアプローチが基本です。
一方でテレアポは、一度の電話でアポイントを獲得することがゴールであるため、関係構築は短期的なものになりやすいです。会話の構造も、自社製品の説明が中心の直線的なものが多く見られます。
このように、インサイドセールスは継続的なコミュニケーションを前提とした関係構築を目指す点が、テレアポとの大きな違いといえるでしょう。
インサイドセールスで架電の重要性

インサイドセールスにおいて、架電は単なる電話連絡以上の重要な役割を担っています。顧客との関係を深め、営業活動全体の生産性を向上させるための鍵となるのです。
以降では、架電がなぜこれほど重要なのか、4つの理由を詳しく解説します。
- 顧客との接点を増やせる
- 見込み顧客を効率的に育成できる
- 商談化のタイミングを見極めやすい
- 営業活動の生産性を高められる
顧客との接点を増やせる
インサイドセールスの架電は、顧客との貴重な接点を効率的に増やすための有力な手段です。
従来の訪問型の営業(フィールドセールス)では、移動時間に多くのコストがかかり、一日に会える顧客の数には物理的な限界がありました。
しかし、インサイドセールスはオフィス内から電話でアプローチするため、移動時間が一切かかりません。
これにより、1日に多くの見込み顧客とコミュニケーションを取れます。メールなどのテキストコミュニケーションだけでは伝わりにくいニュアンスや、相手の細かな反応も、声を通じて感じ取れます。
このように、架電は時間や場所の制約を受けずに顧客との対話機会を創出できるため、営業活動の量を担保する上で不可欠な役割を果たします。
見込み顧客を効率的に育成できる
架電は、見込み顧客の購買意欲を高める「リードナーチャリング」において中心的な役割を果たします。
すべての見込み顧客が、すぐに製品やサービスを購入するわけではありません。多くは情報収集段階にあり、時間をかけて検討を進めます。
架電を通じて定期的に対話することで、顧客が抱える課題を深く理解し、それに合わせた有益な情報を提供し続けられます。
例えば、顧客の悩みに合わせた導入事例を送付したり、関連するセミナーを案内したりすることが可能です。
こうした継続的なアプローチにより、顧客の関心を維持し、信頼関係を築きながら、徐々に検討度合いを高めていけます。
一方的な売り込みではなく、顧客に寄り添い、課題解決を支援する姿勢を示すことで、効率的に見込み顧客を育成できる点が、架電の大きな重要性です。
商談化のタイミングを見極めやすい
架電による直接的な対話は、商談化に最適なタイミングを正確に見極めるために有効です。顧客の検討状況は、常に変化しています。
メールの開封率やWebサイトの閲覧履歴だけでは、顧客の真の購買意欲を測ることは難しい場合があります。
架電を通じて「現在、どのようなことでお困りですか?」といった質問を投げかけることで、顧客の具体的なニーズや課題、導入時期(BANT情報)を直接ヒアリングできます。
声のトーンや言葉の選び方から、テキストだけでは分からない顧客の温度感を察知することも可能です。
このように、顧客の状況変化をリアルタイムで捉え、「今がチャンス」というタイミングを逃さずに商談をセットアップできる点は、架電ならではの強みといえるでしょう。
営業活動の生産性を高められる
インサイドセールスの架電は、営業部門全体の生産性を向上させるうえで欠かせません。
インサイドセールスが架電によって見込み顧客を十分に育成し、商談化の確度が高まった段階でフィールドセールスに引き継ぐことで、役割分担が明確になります。
フィールドセールスは、確度の高い商談に集中できるため、移動時間を含めたリソースをより効率的に活用でき、受注率の向上が期待できます。
また、インサイドセールスが得た顧客情報をCRMなどに記録・共有することで、フィールドセールスはスムーズに商談を始められます。
このように、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールスが連携して専門性を発揮することで、営業プロセス全体が効率化され、組織全体の生産性が高まるのです。
インサイドセールスの架電で商談獲得率を上げるコツ9つ

インサイドセールスの架電で成果を出すには、やみくもに電話をかけるのではなく、いくつかのコツを押さえることが重要です。
以降では、商談獲得率を向上させるための実践的な9つのコツを、誰にでも分かりやすく紹介します。
- 架電前に顧客情報を確認する
- 電話をかける最適な時間帯を選ぶ
- 最初の10秒で用件を明確に伝える
- 顧客の課題を引き出す質問をする
- 一方的に話しすぎない
- 顧客ごとにトーク内容を変える
- 導入事例や実績を活用する
- 次回アクションを必ず設定する
- SalesforceやHubSpotで履歴を管理する
1.架電前に顧客情報を確認する
商談獲得率を上げるための最初のステップは、架電前の徹底した情報収集です。
顧客情報を確認せずに電話をかけると、的外れな会話になりやすく、顧客に「自分のことを何も知らない」という印象を与えてしまいます。
電話をかける前に、最低限、企業のWebサイトで事業内容を確認し、ニュースリリースで最近の動向を把握しましょう。
さらに、CRMなどに記録されている過去の接触履歴を確認することで、「〇〇という記事を拝見しました」といった具体的な話題から会話を始められます。
これにより、相手の警戒心を解き、話を聞いてもらいやすくなります。事前に相手を理解し、課題の仮説を立てておくことが、質の高い対話を生み出し、商談獲得につながる第一歩となります。
2.電話をかける最適な時間帯を選ぶ
成果を上げるためには、相手が電話に出やすく、話を聞く余裕のある時間帯を狙って架電することが重要です。相手が忙しい時間帯にかけてしまうと、話を聞いてもらえないどころか、悪い印象を与えてしまう可能性があります。
一般的に、多くの企業では始業直後の30分、昼休み(12時〜13時)、終業間際は避けるのが賢明です。比較的つながりやすいとされるのは、午前中の10時〜11時頃や、昼休み明けの14時〜16時頃です。
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、業界や職種によって最適な時間帯は異なります。
何度か時間帯を変えて架電し、自社のターゲット顧客が最もつながりやすい時間帯のデータを蓄積していくことが、接続率を高め、効率的な架電活動につながります。
3.最初の10秒で用件を明確に伝える
架電において、最初の10〜15秒が勝負です。この短い時間で、相手に「話を聞く価値がある」と思わせる必要があります。
前置きが長かったり、目的が曖昧だったりすると、相手は「営業電話だ」と判断し、すぐに電話を切りたくなってしまいます。
まずはハキハキと名乗った後、「先日お問い合わせいただいた〇〇の件で」や、「御社の〇〇という課題解決のヒントになる情報があり」のように、用件と相手にとってのメリットを簡潔に伝えましょう。
「5分だけお時間をいただけますでしょうか」のように、時間を区切って許可を求めるのも有効な方法です。
相手の時間を尊重する姿勢を示し、自分に関係のある話だと認識してもらうことで、その後の会話がスムーズに進む可能性が高まります。
4.顧客の課題を引き出す質問をする
インサイドセールスの架電の核となるのが、ヒアリングです。一方的に話すのではなく、質問を通じて顧客の課題を引き出すことを意識しましょう。
顧客は自社の製品説明を聞きたいのではなく、自身の課題を解決したいと考えています。
「はい/いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンと、相手に自由に話してもらうオープンクエスチョンを使い分けるのが効果的です。
例えば、「〇〇の管理はExcelで行っていますか?」と聞き、その後「その中で、特に不便な点は何ですか?」と深掘りしていきます。
BANT情報(予算、決裁権、ニーズ、導入時期)を意識して質問を組み立てると、商談の質も高まります。優れたインサイドセールスは、話すのが上手い人ではなく、聞くのが上手い人です。
5.一方的に話しすぎない
架電中は、自分が話す時間と相手が話す時間のバランスを意識し、一方的なセールストークにならないように注意することが大切です。自分が話してばかりいると、相手は退屈してしまい、本当に伝えたいことが伝わりません。
目安として、自分が話す割合は3〜4割程度に抑え、残りの6〜7割は相手に話してもらうことを目指しましょう。
相手が話している間は、適切な相槌を打ちながら熱心に耳を傾け、話を遮らないようにします。相手の声のトーンや話すスピードにも注意を払い、関心が高まっているのか、あるいは薄れているのかを敏感に察知しましょう。
架電はプレゼンテーションの場ではなく、対話(ダイアログ)の場であるという認識を持つことが、顧客との良好な関係構築につながります。
6.顧客ごとにトーク内容を変える
トークスクリプトは重要ですが、それを棒読みするだけでは成果につながりません。顧客の反応や状況に合わせて、柔軟に内容を変えることが求められます。
すべての顧客が同じ課題を抱えているわけではなく、関心の度合いもさまざまです。トークスクリプトは、あくまで会話の道筋を示す「地図」として活用しましょう。
事前にリサーチした情報や、会話の中で得られた相手の反応をもとに、話す順番を変えたり、特定のトピックを深掘りしたりします。
例えば、相手がコスト削減に関心を示しているなら、費用対効果に関する事例を中心に話す、といった具合です。
スクリプトに縛られるのではなく、スクリプトを使いこなすという意識が重要です。顧客一人ひとりに合わせた「オーダーメイドの対話」を心がけましょう。
7.導入事例や実績を活用する
顧客の信頼を得て、自社サービス導入後のイメージを持ってもらうために、具体的な導入事例や実績の活用は効果的です。製品の機能やメリットを説明するだけでは、顧客は「本当に自社でもうまくいくのか」という不安は拭えません。
特に、顧客と同じ業界や同じような課題を抱える企業の導入事例は説得力があります。
「御社と同じ〇〇業界のA社様では、私どものサービスで業務時間を月20%削減できた実績がございます」のように、具体的な数値を交えて話すと、よりイメージが湧きやすくなります。
ただ事例を話すのではなく、顧客の課題と紐づけて「この事例は、御社のこの課題解決の参考になります」と伝えることがポイントです。
8.次回アクションを必ず設定する
架電の最後には、必ず次の接点につながるアクションを明確に設定し、顧客との合意を得ることが重要です。
「検討します」という言葉だけで電話を終えてしまうと、その後連絡が途絶えてしまうケースが少なくありません。
商談設定が難しい場合でも、「本日お話しした内容に関連する詳しい資料をメールでお送りしてもよろしいでしょうか?」など、相手の負担にならない形で次の約束を取り付けましょう。
「〇日の〇時頃、再度ご連絡します」と具体的な日時を決めてしまうのも一つの方法です。
9.SalesforceやHubSpotで履歴を管理する
架電の内容や顧客情報は、CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援)といったツールで一元管理することが、組織的な成果向上に不可欠です。
担当者個人の記憶やメモに頼っていると、情報の属人化が進み、チーム内での連携がうまくいきません。
SalesforceやHubSpotなどのツールを活用し、「いつ」「誰が」「誰に」「どんな話をしたか」「次は何をするか」といった活動履歴を正確に記録します。
これにより、チームの誰もが顧客の最新状況を把握でき、一貫性のあるアプローチが可能になります。蓄積されたデータは、成功パターンの分析や、マーケティング施策の改善にも活用できます。
架電活動を個人のスキルに依存させるのではなく、組織の資産として管理・活用する仕組みを整えることが、チーム全体のレベルアップにつながります。
インサイドセールスの架電前に準備しておくこと

架電の成果は、電話をかける前の「準備」で決まると言っても過言ではありません。
以降では、質の高い対話を実現するために不可欠な5つの準備項目を紹介します。
- ターゲット顧客を明確にする
- 架電リストを整理する
- トークスクリプトを作成する
- 想定される質問への回答を準備する
- CRMやSFAの情報を確認する
ターゲット顧客を明確にする
架電を始める前に、どのような顧客にアプローチするのか、そのターゲット像を明確に定義することが重要です。
ターゲットが曖昧なままでは、誰に何を伝えれば響くのかが分からず、メッセージがぼやけてしまいます。企業の業種、規模、部署、担当者の役職といった属性情報だけでなく、どのような課題を抱えている可能性が高いか、どのような情報に関心を持つかといった「ペルソナ」を具体的に設定します。
例えば、「従業員50〜100名規模の製造業で、人事評価制度に課題を感じている人事部長」のように、人物像を鮮明に描くことで、トークの内容やアプローチ方法がより具体的になります。
誰に電話をかけるのかを深く考えること。このステップが、その後の架電活動全体における方向性を決定づけます。
架電リストを整理する
ターゲットを明確にしたら、次は実際に架電するリストを整理し、優先順位をつける作業が必要です。すべての見込み顧客が同じ温度感とは限りません。
限られた時間の中で成果を最大化するためには、より確度の高い顧客から効率的にアプローチすることが求められます。
例えば、以下のようにリストをグループ分けし、優先順位をつけます。
- 優先度高:最近、料金ページを閲覧した、資料をダウンロードした顧客
- 優先度中:数ヶ月前にセミナーに参加した顧客
- 優先度低:過去に接点のないコールドリスト
確度の高い見込み顧客に素早くアプローチすることで、関心が高まっているタイミングを逃さずに済み、商談化の可能性が高まります。
リストを戦略的に整理し、どこから手をつけるかを決めるだけで、架電の効率は大きく変わります。
トークスクリプトを作成する
質の高い架電を安定して行うためには、会話の骨子となるトークスクリプトの作成が欠かせません。スクリプトがないと、話の展開が担当者任せになり、品質にばらつきが出ます。
スクリプトには、以下の要素を盛り込むのが基本です。
- オープニング(自己紹介、目的の提示)
- ヒアリング(課題や状況を引き出す質問)
- 価値提案(自社サービスでどう解決できるかの提示)
- クロージング(次回アクションの設定)
重要なのは、これを台本として丸暗記するのではなく、会話の流れを整理するための設計図として使うことです。
相手の反応によって分岐するパターンも用意しておくと、より柔軟な対応が可能になります。
成功する会話の「型」を準備しておくことで、新人でも一定水準の架電ができるようになり、チーム全体の底上げにつながります。
想定される質問への回答を準備する
架電中によくある顧客からの質問や、断り文句に対する切り返し方を事前に準備しておくことは、会話をスムーズに進めるうえで重要です。
予期せぬ質問に戸惑ってしまったり、断られてすぐに引き下がってしまったりすると、貴重な商談機会を逃すことになります。
例えば、「今は忙しいので」と言われた際には、「承知いたしました。そうしましたら、3分ほどで要点のみでもお伝えしてもよろしいでしょうか?」と時間を区切って提案する方法があります。
よくある断り文句をリストアップし、それに対する切り返しトークを複数パターン用意しておきましょう。事前準備によって、不測の事態にも冷静に対応できる心の余裕が生まれます。
これにより、自信を持って対話の主導権を握れるようになります。
CRMやSFAの情報を確認する
架電する直前に、CRMやSFAに記録されている顧客情報を最終確認する習慣をつけましょう。
過去のやり取りを把握せずに電話をかけると、以前と同じ話をしてしまったり、担当者が変わっているのに気づかなかったりと、顧客に不信感を与えかねません。
確認すべき情報は、過去の商談履歴やメールのやり取り、担当者情報、前回からの課題の進捗状況などです。
「前回の〇〇の件、その後いかがでしょうか?」といった一言を添えるだけで、相手は「自分のことを覚えてくれている」と感じ、信頼関係を築きやすくなります。
過去の文脈を理解したうえで会話を始めることは、顧客との関係性を一歩先に進めるための基本的なマナーであり、効果的なテクニックです。
インサイドセールスの架電に関するよくある質問

インサイドセールスの架電について、多くの方が疑問に思う点があります。
以降では、特に質問の多い4つの項目について、専門家の視点から分かりやすくお答えします。
- 架電件数の目安はどれくらい?
- 商談獲得率の平均はどれくらい?
- 架電してもつながらない場合はどうする?
- インサイドセールスとフィールドセールスはどう連携する?
架電件数の目安はどれくらい?
インサイドセールスにおける1日の架電件数に、絶対的な正解はありません。扱う商材の単価やターゲット、リードの質によって大きく変動します。
また、1日の架電件数に「業界共通の目安」はなく、役割や商材によって大きく異なります。
数は重要ですが、何より「質」です。
1件1件の架電前にしっかりとリサーチを行い、目的意識を持って対話することが成功への鍵となります。
架電数だけでなく、担当者との会話率や有効商談化率といった質の指標も併せて追うことが大切です。
商談獲得率の平均はどれくらい?
商談獲得率も、商材やリードの質、担当者のスキルによって大きく異なるため、一概に「平均は〇%」と言うのは難しいのが実情です。商談獲得率は商材やターゲットによって大きく異なります。
例えば、Webサイトからの問い合わせ(インバウンドリード)と、こちらからアプローチする新規開拓(アウトバウンド)では、当然ながら前者のほうが確率は高くなります。
他社の平均を気にするよりも、自社の過去のデータをもとに基準値を設定し、それを上回ることを目指す方が建設的です。
継続的に数値を計測し、改善施策を繰り返すことが重要です。
架電してもつながらない場合はどうする?
一度の架電で担当者につながらないことは珍しくありません。重要なのは、一度で諦めずに計画的に再アプローチすることです。
つながらない場合は、まず時間帯を変えてかけ直してみましょう。
午前中がダメなら午後、火曜日がダメなら木曜日といった具合です。チーム内で再架電のルールを決めておくことをおすすめします。
例えば、「初回から3時間以内に再架電」「翌営業日の同時間帯に再架電」「合計5回かけてつながらなければ一旦保留」といったルールを設けましょう。
ルールに従って計画的に接触を重ねることで、機会損失を防ぎ、担当者につながる確率を高められます。
インサイドセールスとフィールドセールスはどう連携する?
インサイドセールスとフィールドセールスの円滑な連携は、組織全体の売上を最大化するうえで不可欠です。
連携の鍵は、「情報の質と量」そして「共通の目標設定」です。
インサイドセールスは、架電で得た顧客の課題や予算、決裁者、導入時期といったBANT情報や、担当者の人柄などの定性的な情報まで、CRMやSFAに詳細に記録します。
フィールドセールスは、その情報を事前に読み込むことで、質の高い商談を初回から展開できます。
また、「どのような状態のリードを商談として引き継ぐか」という「有効商談の定義」を両者ですり合わせ、共通の目標を持つことが、連携の質を高めます。
インサイドセールス代行ならディグロス

インサイドセールスの立ち上げや改善には、専門的なノウハウとリソースが必要です。
「社内にノウハウがない」「リソースが不足している」「すぐにでも成果を出したい」といった課題をお持ちであれば、インサイドセールスのプロフェッショナルに外注するのも一つの有効な選択肢です。
株式会社ディグロスでは、成果報酬型のテレアポ代行を主力とした営業支援サービスを提供しています。
当社では、BtoB企業向けの新規開拓支援に豊富な実績を持ち(累計取引実績2,000社超)、ターゲットリストの精査からトークスクリプトの作成、実際の架電、そして効果測定までを一貫してサポートします。
質の高い商談(アポイント)を安定的に創出することで、貴社の営業活動の生産性向上に直接貢献します。
自社でインサイドセールスを運用するうえでの課題を感じている場合は、ぜひご相談ください。
まとめ:インサイドセールスで架電のコツを押さえて商談獲得率を高めよう

インサイドセールスにおける架電は、単にアポイントを獲得するテレアポとは異なり、顧客との中長期的な関係構築を目指す重要な活動です。
成功の鍵は、電話をかける前の入念な準備と、対話を通じて顧客の課題を深く理解しようとする姿勢にあります。
本記事で紹介した、架電のコツや準備のポイント、トーク例を実践することで、架電の質は大きく向上するでしょう。
一つひとつの対話を大切にし、顧客に寄り添うアプローチを続けることが、結果として高い商談獲得率につながります。


