MAツールのおすすめ比較10選!できることやメリットを詳しく解説

マーケティングとは「自社商材を売る仕組み作り」であり、市場調査から見込み顧客の獲得まで業務範囲は多岐にわたります。
MAツールを活用すれば、データに基づく精度の高いマーケティングを実現できます。
とはいえ、MAツールにはさまざまな種類があり、搭載されている機能や導入コストが異なるので、何を基準に選べばいいか迷うこともあるでしょう。
そこで本記事では、MAツールのおすすめ10選を紹介します。できることやメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
MAツール(マーケティングオートメーションツール)とは ?

MAツール(マーケティングオートメーションツール)とは、マーケティング業務を自動化するツールのことです。
手作業で市場調査や、獲得したリードから購買意欲が高く成果につながる可能性が高いホットリードを抽出するには、膨大な時間と手間がかかっていました。
そこでMAツールで業務を自動化すれば、業務負担が軽減され業務効率化につながるのもメリットです。
さ
さらにツールに蓄積されたデータを活用した、データドリブンマーケティングも可能になります。
データに基づく意思決定によりマーケティング精度が向上すれば、成約率の向上にもつながるでしょう。
MAツールでできること

MAツールでできることは、以下の3つです。
- リードジェネレーション(見込み客の獲得)
- リードナーチャリング(見込み客の育成)
- リードクオリフィケーション(見込み客の選別)
リードジェネレーションは、自社商材に関心や興味がある見込み顧客を獲得する施策です。
リードナーチャリングは、獲得した見込み顧客に対してメルマガやニュース配信などで有益な情報を発信しながら、購買意欲を高める活動を指します。
一口に見込み顧客といっても、全てが成果につながるわけではありません。そこでリードクオリフィケーションによって、角度の高い見込み顧客を選別します。
MAツールは、このような一連のマーケティング業務を自動化できるため、業務効率化を図れるのが大きなメリットです。
MAツールの主な機能

では次に、MAツールの主な機能を見ていきましょう。
機能 | 概要 |
---|---|
リード管理機能 | 顧客に関するあらゆる情報を一元管理する |
メール配信機能 | 顧客情報に基づきシナリオを作成、属性に応じたメールを作成・配信する |
スコアリング機能 | 顧客の属性や行動を評価して確度の高い見込み顧客を算出する |
フォーム作成機能 | 資料請求やお問い合わせフォームを作成する |
アクセス解析機能 | 自社サイトを訪れた顧客の行動を把握できる |
分析機能 | さまざまなデータを分析して戦略の立案に活かす |
システム連携機能 | CRMやSFAなど他のシステムと連携できる |
ツールによって搭載されている機能は異なりますが、上記のような基本機能が搭載されているかを確認してください。
MAツールの選び方

それでは、MAツールを選ぶポイントを5つ紹介します。
- 業界に合わせて選ぶ
- 課題の解決に役立つ機能で選ぶ
- 使いやすさで選ぶ
- サポート体制を確認する
- 既存システムと連携できるツールを選ぶ
業界に合わせて選ぶ
一口にMAツールといっても、BtoB向けとBtoC向けでは搭載されている機能が異なります。
見込み顧客数 | 意思決定までの期間 | 購入の意思決定に関わる人数 | |
---|---|---|---|
BtoB | 少ない | 中長期 | 2人以上 |
BtoC | 多い | 短期 | 1人 |
このようにターゲットによって戦略も異なるため、自社業界に合わせた種類を選ぶことが大切です。
課題の解決に役立つ機能で選ぶ
ツールを選定する際は、自社が抱える課題の解決に役立つ機能が搭載されているかもポイントです。
例えば、資料請求や問い合わせフォームを作成する場合は、HTMLやCSSなどの専門的な知識やスキルを持つ人材が必要です。
フォーム作成機能が搭載されていれば、専門的な知識やスキルを持つ人材がいなくても自動で作成できます。
リードを獲得しても成果につながらない課題を抱えているなら、リードナーチャリングに特化した機能を搭載したMAツールを選ぶとよいでしょう。
使いやすさで選ぶ
自社の課題解決に役立つ機能が搭載されていても、ツールを使いこなせなければ意味がありません。
直感的な操作が可能なツールを選べば、専門的な知識がなくても効果的に活用できます。
マーケティングは案件ごとに行うため、使いやすく長期的に運用できるツールを選ぶことも大切です。
サポート体制を確認する
そして、サポート体制が整備されているかも重要なポイントです。
たとえば、他のシステムと連携する場合は、初期設定が必要になります。ツール自体の使い勝手が良くても、初期設定に専門的な知識が必要な場合はサポートがあると安心です。
使用する過程でトラブルや不具合が生じる可能性もあります。即座に対応してもらえず業務がストップすれば、プロジェクト全体に影響しかねません。
サポートが必要な場合にスムーズな対応をしてもらえるのか、サポートの受付時間や対応方法なども確認しておくとよいでしょう。
既存システムと連携できるツールを選ぶ
既存システムとの連携により、さらなる業務効率化やマーケティングの向上が見込めるのもメリットです。
しかし、MAツールに既存システムとの互換性がなければ、連携させられません。業務効率が低下する恐れがあります。
MAツールを選ぶ際は、既存システムとの連携が可能であるかをしっかりと確認してください。
MAツールのおすすめ10選

それでは、MAツールのおすすめ10選を紹介します。
- SATORI
- b→dash
- BowNow
- Account Engagement
- HubSpot
- Adobe Marketo Engage
- Kairos3
- List Finder
- Oracle Eloqua Marketing Automation
- SHANON MARKETING PLATFORM
SATORI

運営会社 | SATORI株式会社 |
---|---|
費用(税込) | 初期費用:330,000円 月額費用:162,800円(年払い) |
機能 | アクセス企業リスト セグメント メール配信 パーソナライズ カスタマー情報閲覧 キャンペーン作成・管理など |
連携サービス | サイボウズ株式会社提供「kintone」 株式会社セールスフォース・ドットコム提供「Sales Cloud」 Sansan株式会社提供「Sansan」 ※別途申し込みが必要 |
公式サイト | https://satori.marketing/ |
SATORIは、匿名の見込み顧客にもアプローチできるMAツールです。
Webサイトに計測タグを埋め込むだけで導入できるため、スピーディーに運用を開始できます。
直感的な操作が可能であり、サポート体制も整備されているので安心です。
b→dash

運営会社 | 株式会社データX |
---|---|
費用(税込) | 要問い合わせ |
機能 | クロスチャネルでの配信 ノーコードでの入力 One to Oneアプローチ |
連携サービス | API |
公式サイト | https://bdash-marketing.com/ |
b→dashは、ノーコードでデザインのカスタマイズやデータの挿入ができます。
あらゆるデータを活用したOne to Oneマーケティングや、SNSやLINEなどを組み合わせたクロスチャネル配信なども可能です。
膨大なデータを一元管理できるため、顧客に合わせて最適なアプローチ方法を実施できます。
BowNow

運営会社 | クラウドサーカス株式会社 |
---|---|
費用(税込) | フリープラン:月額0円 スタンダードプラン:月額39,600円 その他:要問い合わせ |
機能 | 企業情報分析 サイト訪問者のアクセスログ解析 フォーム作成など |
連携サービス | Salesforce |
公式サイト | https://bow-now.jp/ |
BowNowは、手軽に使えることから14,000社以上で導入されています。
直感的な操作が可能であり、サポート体制も整備されているので、初めてMAツールを導入する企業にもおすすめです。
無料プランで試してから、有料プランに切り替えることもできます。
Account Engagement

運営会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
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費用(税込) | Growth:月額165,000円 Plus:月額363,000円 Advanced :月額580,800円 Premium:月額1,980,000円 ※月単位の製品はすべて年間契約が必要 |
機能 | リードジェネレーション AIスコアリング フルファネル測定 |
連携サービス | Salesforce |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/marketing/b2b-automation/ |
Account Engagementは、CRMと一体化されたBtoB向けのMAツールです。
顧客データを1つのプラットフォームに集約し、AIを活用したマーケティング施策を実施できます。
AIを活用したスコアリングや予測に基づいた分析など、マーケティング効果を高める機能も充実しています。
HubSpot

運営会社 | HubSpot Japan株式会社 |
---|---|
費用 | 無料ツール:月額0円 Starter:1シート当たり月額2,400円 Professional:月額106,800円(3コアシート込み) Enterprise:月額432,000円(5コアシート込み) |
機能 | フォーム SMSマーケティング ANAアカウント管理 |
連携サービス | 1,600以上のアプリやサードパーティツール |
公式サイト | https://www.hubspot.jp/products/marketing |
HubSpotは、マーケティングの課題を解決するソフトウェアです。
豊富な機能と使いやすさを両立しているので、業務効率化にも役立つでしょう。
無料で利用できる学習コンテンツや、日本語でのカスタマーサポートなどがあるのも嬉しいポイントです。
Adobe Marketo Engage

運営会社 | アドビ株式会社 |
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費用 | 要問い合わせ |
機能 | プロファイルとオーディエンス オムニチャネルエンゲージメント パーソナライズされたコンテンツ キャンペーンのオペレーションなど |
連携サービス | REST API JavaScript API Webhook Connector |
公式サイト | https://business.adobe.com/jp/products/marketo.html |
Adobe Marketo Engageは、AIを活用したMAプラットフォームです。
オンライン・オフラインを問わないオムニチャネルエンゲージメントは、リーチの拡大に役立ちます。
AIがコンテンツを作成して自動で配信したり、複雑なマーケティングタスクを簡素化したりするので、手軽に業務効率化を図れるのもメリットです。
Kairos3

運営会社 | カイロスマーケティング株式会社 |
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費用(税込) | 初期費用(要問い合わせ) 月額費用 スタンダード:16,500円~ プロ:165,000円~ |
機能 | リード管理 フォーム作成 リードナーチャリング セミナー管理 メール配信 スコアリング ホットリードなど |
連携サービス | SFA CRM 名刺管理など |
公式サイト | https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation |
Kairos3は、顧客行動を見える化するMAツールです。
獲得した顧客情報の一元管理ができる他にも、セミナーやメルマガなどの情報をデータ化して顧客育成にも活用できます。
さらに、ROI(数値化できる利益)分析や見込み顧客の掘り起こしまで対応できるので、商談機会の創出にもつながりやすくなるでしょう。
List Finder

運営会社 | 株式会社Innovation X Solutions |
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費用 | フリー:初期費用0円・月額費用0円 ライト:初期費用100,000円・月額費用45,000円 スタンダード;初期費用100,000円・月額費用69,000円 プレミアム:月額費用100,000円・月額費用92,000円 |
機能 | 名刺データ化代行 メール配信 アクセス解析 フォーム作成 スコアリング 優先リード通知など |
連携サービス | SFA CRM Google関連サービスなど1,500以上 |
公式サイト | https://promote.list-finder.jp/ |
List Finderは、BtoB向けの機能を全網羅したMAツールです。
「リード管理・リード育成・アプローチ」のシンプルな画面設計は、初めてでも簡単に使えます。
導入時にはコンサルが無料でサポートしてくれる他にも、運用代行サービスの利用も可能です。
月額0円からのフリープランも用意されているので、スモールスタートにも適しています。
Oracle Eloqua Marketing Automation

運営会社 | 日本オラクル株式会社 |
---|---|
費用(税込) | 要問い合わせ |
機能 | セグメント ターゲティング リード管理 キャンペーン管理 測定と分析など |
連携サービス | Microsoft Outlook Google Chrome拡張機能 |
公式サイト | https://www.oracle.com/jp/cx/marketing/automation/ |
Oracle Eloqua Marketing Automationは、AIを活用した効率性と直感的なUIが特徴的なMAツールです。
500を超える事前組込み統合により、拡張性にも優れています。
複数のソースから外部データを集約して、データを一元管理できるのも魅力です。
SHANON MARKETING PLATFORM

運営会社 | 株式会社シャノン |
---|---|
費用(税込) | マーケティング利用:月額132,000円~ イベント利用:要問い合わせ |
機能 | リード管理 シナリオ スコアリング Webパーソナライズ Webトラッキングなど |
連携サービス | Zoom SFA |
公式サイト | https://www.shanon.co.jp/marketingautomation/ |
SHANON MARKETING PLATFORMは、顧客の獲得から商談までを一元管理できる総合型のプラットフォームです。
BtoBにもBtoCにも対応が可能なため、業界や業種を問わず導入できます。
導入前後の充実したサポートもあるので、リソースやノウハウ不足の課題を抱えている企業にもおすすめです。
MAツールを活用する5つのメリット

MAツールを活用すると、5つのメリットを得られます。
- 業務の自動化で生産性が向上する
- コスト削減につながる
- 属人化を防げる
- 顧客ごとに最適な提案ができる
- 機械損失のリスクを軽減できる
以降でそれぞれ詳しく見ていきましょう。
業務の自動化で生産性が向上する
成約率を向上させるには、確度の高い見込み顧客を多く獲得する必要があります。しかし、その分情報量も増えるため膨大な時間と手間がかかるのが課題です。
MAツールにより業務を自動化できれば、業務効率化により生産性の向上にもつながります。
生産性が向上すれば売上拡大にもつながるので、企業にとっても大きなメリットになるでしょう。
コスト削減につながる
MAツールで業務を自動化できれば、限られたリソースでも対応が可能になります。
人手不足の課題もMAツールの導入で解決できるため、採用費や人件費の節約が可能です。
直感的な操作が可能で誰でも使えるツールを選べば、研修や教育にかかるコストも削減できます。
属人化を防げる
特定の担当者のみが顧客情報や進捗状況を管理すると、担当者が不在のときに対応できません。担当者への確認に時間がかかり、すぐに対応できなければ業務の遂行を妨げる恐れがあります。
MAツールは、マーケティングプロセスを可視化して共有できるので、属人化を防げるのもメリットです。
社内全体で情報を共有できれば、チーム力の強化にもつながるでしょう。
顧客ごとに最適な提案ができる
メール配信機能を活用すれば、顧客ごとに最適な提案が可能です。
たとえば、顧客の行動に合わせて配信スケジュールを設定できる「ステップメール」なら、資料請求や問い合わせ直後にお礼メールを送信できます。
「マルチパートメール配信が可能」なら、MTNL形式が閲覧不可な顧客にはテキスト形式での表示が可能です。
見込み顧客に効果的なアプローチができれば、顧客満足度の向上にもつながります。
機械損失のリスクを軽減できる
獲得したリードには優先順位の低いコールドリード(潜在層や無関心層)が含まれることも少なくありません。
コールドリードでも、継続的にフォローすれば、購買意欲を高められる可能性があります。
優先順位が低いからとコールドリードを放置すれば、機会損失のリスクを高める恐れがあります。
MAツールによってリードナーチャリング精度が向上すれば、機会損失のリスクを軽減できるでしょう。
MAツールを導入する際の注意点

では次に、MAツールを導入する際の注意点を3つ紹介します。
- ツールの導入費用が高額になる場合がある
- 成果が出るまでに時間がかかる
- ITリテラシーの高い人材が求められる
ツールの導入費用が高額になる場合がある
無料のMAツールは導入コストをおさえられますが、機能が限定されます。充実した機能を求めるなら、有料ツールを検討してみてください。
また、MAツールの導入や運用にコンサルティングが必要な場合は、別途費用がかかります。
導入や運用にコンサルティングが必要な場合の目安は以下の通りです。
- 導入コンサルティング:30万円~300万円
- 運用コンサルティング:月額10万円~50万円
上記は目安ですが、ツールの利用料以外にかかるコストも含めて比較検討してください。
成果が出るまでに時間がかかる
MAツールは蓄積されたデータ量が増え、効果検証と改善を繰り返すほど精度が向上するのが特徴です。
導入直後は、効果検証や改善に必要なデータ量を確保できないため、どうしても精度が下がります。
成果が出るまでには、時間がかかることに留意しましょう。
ITリテラシーの高い人材が求められる
MAツールを使いこなすには、ある程度の知識やスキルが必要です。
たとえば、シナリオ設定やコンテンツの作成には専門的な知識やスキルが求められます。直感的な操作が可能でも、使いこなせるようになるまでには時間がかかる場合もあるでしょう。
ITリテラシーの高い人材を確保できれば、こうした課題にも対応が可能です。
MAツールを導入する手順8ステップ

では最後に、MAツールを導入する手順を8つのステップに分けて紹介します。
- 目的を設定する
- 解決すべき課題を明確にする
- 必要な機能があるMAツールを選定する
- 業務フローを設計する
- 社内体制を整備する
- カスタマージャーニーマップを作成する
- シナリオを設計する
- 運用後も分析と検証を繰り返す
ステップ1.目的を設定する
まず、目的を設定してください。
目的が曖昧なまま導入すると、必要な機能が搭載されていなかったり、使い勝手が悪く活用できなかったりする恐れがあります。
目標を明確にするには、KPI(重要業績評価指標)設定が有効です。
KPIを設定すれば中間指標を見える化できるので、目標を達成するまでにやるべきことを把握できます。
なお、KPIは、KGI(重要目標達成指標)に基づき設定することも大切です。KGIに基づきKPIを設定すれば、全プロセスを定量的に把握できます。
ステップ2.解決すべき課題を明確にする
目標を設定したら、解決すべき課題を明確にしましょう。
課題を正確に把握できないままでは、必要な機能を見極められません。必要な機能が搭載されていない場合は、別のツールが必要になるため導入コストを無駄に消費します。
課題を明確にするには、深く掘り下げ要因を細分化することも大切です。課題が明確になれば、自ずと解決に必要な機能も見えてくるでしょう。
ステップ3.必要な機能があるMAツールを選定する
解決すべき課題を把握できたら、必要な機能を搭載したMAツールを選定してください。
選定する際は、以下のポイントも確認しましょう。
- 導入と運用にかかるコストが自社予算にマッチしているか
- サポート体制が整備されているか
- 既存システムとの連携が可能であるか
見極めが難しい場合は、無料トライアルで試してから比較するのもおすすめです。
ステップ4.業務フローを設計する
ツールを選定したら、次は業務フローを設計します。
業務フロー | 内容 |
---|---|
シナリオ設計 | 顧客の行動に対してどのようにアプローチするかを決める |
スコアリングの設定 | 顧客の属性や行動を評価する項目と点数を決める |
カスタマージャーニーマップを作成する | 自社商材を認知してから購買に至るまでのプロセスを設定する |
コンテンツの策定 | 顧客の関心を引くためのコンテンツを決める |
なお、設定した内容は定期的な見直しと、都度ブラッシュアップすることも大切です。
ステップ5.社内体制を整備する
業務フローを設計したら、社内体制を整備しましょう。
ツールを使いこなせるようになるまでには、ベンダーとやり取りをする担当者が必要です。トラブルが生じてサポートが必要になった場合にも、担当者が対応します。
実際に運用する際には、他部門との連携も重要です。マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールスの各部門が、スムーズに連携できるような体制づくりも欠かせません。
人手不足やノウハウ不足で社内体制を整備できない場合は、コンサルティングを利用する選択肢もあります 。
ステップ6.カスタマージャーニーマップを作成する
カスタマージャーニーマップは、顧客へのアプローチ方法やタイミングを可視化して把握できるのがメリットです。
以下の手順でカスタマージャーニーマップを作成しましょう。
- ペルソナを設定する
- ペルソナの行動を細分化する
- ペルソナの感情や意識も盛り込む
- ペルソナのタッチポイントごとに施策やKPIを設定する
なお、ペルソナを複数設定する場合は、カスタマージャーニーマップもそれぞれ作成してください。
ステップ7.シナリオを設計する
カスタマージャーニーマップに基づき、シナリオを設計します。
シナリオは、フェーズごとに設定してください。
以下にシナリオ設計の例を紹介します。
- Webサイトの導入事例を閲覧した顧客に、セミナーの案内メールを送信する
- 商材の紹介ページを閲覧した顧客に、ポップアップで問い合わせを訴求する
- 3日以上アクションがない顧客に、ステップメールを送信する
上記は一例ですが、顧客に合わせたチャネルを選ぶのも重要です。
ステップ8.運用後も分析と検証を繰り返す
PDCAサイクルを回すことで、課題と改善策を見える化できるのがメリットです。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
4つの施策の頭文字から「PDCAサイクル」と呼ばれています。
MAツールを導入しても成果につながらない場合は、PDCAサイクルがうまく回せていない可能性が考えられます。
スパンが長いと課題の発見と対応が遅れるので、可能な限り短いスパンで回す必要があります。
PDCAサイクルを回すほどに精度が向上するので、業務品質の向上にもつながるでしょう。
まとめ:目的や課題に合わせて最適なMAツールを選んで活用しよう

MAツールを活用して業務を自動化すれば、業務効率化や生産性が向上する効果が期待できます。
搭載されている機能はツールによって異なるため、自社の課題に合わせて選ぶことも大切です。
本記事で紹介した情報を参考にしながら、目的や課題に合わせて最適なMAツールを選び業務を最大化してください。