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ネゴシエーションとは?ビジネスでの意味や使い方を詳しく解説

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ネゴシエーションは、ビジネスにおいて成果を出すために不可欠なスキルです。

「商談がうまく進んでも、なぜか最終的な契約に結びつかない……」
「値下げを求められても、どう対応すべきかわからない……」

このような悩みを抱えている担当者もいるでしょう。これらの悩みは、ネゴシエーションのスキル不足が原因かもしれません。

そこで本記事では、ビジネスにおけるネゴシエーションの意味や、効果的に進める7つのコツについて解説します。担当者に求められるスキルや、進める手順も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ネゴシエーションとは?

ネゴシエーションとは?

ネゴシエーションは、単なる交渉や駆け引きではありません。どちらか一方の勝ち負けではなく、双方にとって、納得のいく最善策を見つけ出すための建設的な話し合いで合意することです。

ネゴシエーションの本質は、相手を打ち負かすことではなく、お互いの意見や要望を深く理解し、共通の目標に向かって協力し合うことにあります。

つまり、敵対するのではなく、関係性を構築しながら協働でゴールを目指すプロセスです。

この考え方は、ビジネスにおける契約交渉や価格交渉だけでなく、社内での意見調整やプロジェクトの進め方など、あらゆるシーンで役立ちます。

ネゴシエーションの誤解

ネゴシエーションの誤解

ネゴシエーションは「駆け引き」や「価格交渉」といった、相手を出し抜くためのものだと誤解されがちです。しかし、その捉え方は本来の意味とは異なります。

本来のネゴシエーションは、一方的な利益を追求するものではありません。相手との関係性を悪化させてしまえば、長期的なビジネスは成り立たないからです。

ネゴシエーションは、お互いのニーズを理解し、協力しながら双方にとって最良の解決策を見つけ出すこと。つまり、単なる勝ち負けではなく、よりよい未来を共につくるための「協働」こそがネゴシエーションの本質です。

ネゴシエーションの目的

ネゴシエーションの目的

ネゴシエーションの真の目的は、単に契約を締結することだけではありません。

ここでは、ビジネスを成功に導くために不可欠な3つの目的を紹介します。

  1. 円満な合意の引き出し
  2. 信頼関係の構築
  3. 双方の利益や成果の構築

円満な合意の引き出し

まず、ネゴシエーションの最大の目的は、関係性を損なうことなく双方にとって納得のいく合意を引き出すことです。

これは、単に契約が取れたかどうかだけで判断できるものではありません。重要なのは、交渉後に相手が「今回は譲歩したが、引き続きこの会社と取引したい」と感じるかどうかです。

お互いが共に利益を得て、長期的なビジネスパートナーとして信頼を深められることが、円満な合意であり真の成功基準といえます。

そのためには、相手の要望を一方的に飲むのではなく、自社の利益も確保しつつ双方が納得できる着地点を丁寧に探ることが重要です。

信頼関係の構築

信頼関係の構築は、長期的なビジネスを成功させるうえで最も重要な目的の一つです。

単に契約を締結するだけでは、真の成功とはいえません。

たとえ今回は合意に至らなかったとしても、相手が「また別の機会に、この担当者と取引を検討したい」と感じるような関係性を構築できれば、それは成功といえるでしょう。

ネゴシエーションを通じて、相手の意見に真摯に耳を傾け誠実な姿勢を示すことが、強固な信頼関係を築くうえで欠かせません。この信頼こそが、将来の新たなビジネスチャンスへとつながるのです。

双方の利益や成果の構築

双方にとって納得のいく利益や成果を構築するのも、ネゴシエーションの重要な目的です。

これは、単に自社の利益を最大化するだけではありません。相手の利益にも配慮し、長期的な関係性を維持することを意味します。

成功の基準は、交渉後に「双方が満足している」と感じられるかどうかです。

たとえば、価格面で少し譲歩する代わりに、納期の短縮やより手厚いアフターサポートを提案します。このように、お互いが重視するポイントを交換することで、双方のメリットを最大化できます。

このように、単なる取引を超えた「協働」を意識することで、両社にとってより大きな成果や価値を生み出せるでしょう。

ビジネスでネゴシエーションを行うシーン

ビジネスでネゴシエーションを行うシーン

ネゴシエーションは、ビジネスのあらゆるシーンで行われています。

ここでは、特にネゴシエーションが重要になる代表的な4つのシーンを紹介します。

  1. 営業・商談
  2. 価格交渉
  3. 社内決裁・利害関係者との調整
  4. スケジュール調整

営業・商談

顧客との商談は、ネゴシエーションが最も重要となるシーンです。

価格や納期、契約内容をすり合わせ、顧客との関係性を保ちながら最終的な合意点を探ります。

価格交渉

価格交渉は、ネゴシエーションの中でも特に難しいシーンです。

単なる値引きではなく、価格変更の理由を明確に伝え、相手の予算も考慮しながら自社の利益を守らなければなりません。

社内決裁・利害関係者との調整

ネゴシエーションは、社外だけでなく社内でも発生します。

新しいプロジェクトの予算獲得や部門間の意見対立など、利害関係者の要望を理解し、全体の利益を最大化する解決策を導き出します。

スケジュール調整

一見単純な作業に思えるスケジュール調整も、実は重要なネゴシエーションです。

関係者全員の状況を考慮し、無理のない日程に合意することで、その後のプロジェクトをスムーズに進められます。

ネゴシエーションを効果的に進める7つのコツ

ネゴシエーションを効果的に進める7つのコツ

ネゴシエーションの本質を理解しても、実際に成果につなげるにはコツが必要です。

ここでは、交渉を成功に導くための7つのコツを紹介します。

  1. 譲れない最低ラインを決める
  2. 要求をわかりやすく伝える
  3. ネガティブな情報は早めに伝える
  4. 相手の話を傾聴する姿勢を取る
  5. 相手を否定せず感情に配慮する
  6. 調整すべき要素を決めておく
  7. 合意が得られない場合の対処法を決めておく

譲れない最低ラインを決める

まず、これ以上は譲れないという最低ラインを決めましょう。

事前に「これ以上は譲れない」という基準を設けておかないと、交渉中に相手のペースに流されたり感情的になったりして、自社の利益を大きく損なう可能性があるからです。

また、不利な条件を提示された際に、交渉から撤退すべきタイミングが分からなくなり、納得できないまま合意してしまうリスクもあります。

「ここまでは受け入れられるがこれ以上は譲れない」という明確な判断基準を持つことが、ネゴシエーションを成功させるうえで非常に重要です。

要求をわかりやすく伝える

要求は、明確かつ簡潔に伝えましょう。

たとえば、単に「価格を上げさせてほしい」と伝えるのではなく「昨今の原材料費高騰により、安定した品質を維持するためにも、〇〇円に価格を改定させていただけませんか?」といったように、具体的な理由と希望額を明確に提示します。

また、一度にすべての要求を伝えてしまうと、相手に「一方的だ」「要求が多い」といったネガティブな印象を与え、交渉決裂のリスクを高めるので注意しましょう。

最も重要な要求から順に伝え、相手の反応を見ながら次の要求に進むことで、議論をスムーズに進められます。

ネガティブな情報は早めに伝える

ネガティブな情報は、交渉の初期段階で正直に伝えてください。

後から不利な事実が判明した場合、相手の信頼を大きく損ない、交渉自体が破綻するリスクがあるからです。

また、早めに伝えることで、相手もその情報を踏まえて代替案を検討でき、お互いにとっての妥協点を見つけやすくなります。

誠実な姿勢を見せることで、交渉をスムーズに進められるでしょう。

相手の話を傾聴する姿勢を取る

一方的に自分の意見を主張せず、相手の話を傾聴(寄り添い共感)することも大切です。

相手の話をただ聞くだけでなく、その背景にある「なぜそのような要望を持っているのか」という真意や感情を理解しようという姿勢を見せるのもコツです。

こうすることで、相手の真のニーズや潜在的課題が見えてきます。

さらに、相手が「自分の話を聞いてくれている」と感じれば信頼関係が構築され、交渉のテーブルがより建設的なものになります。

相手を否定せず感情に配慮する

ネゴシエーション中に意見が対立した場合でも、相手の感情を否定しないことが重要です。

たとえば「それは違います」とストレートに否定すると、相手が感情的になり、交渉決裂のリスクを高める可能性があります。

相手の意見を一度受け止めたうえで「そういう考え方もあるのですね。しかし、弊社の状況からすると〇〇の方が適していると考えます」とこちらの考えを伝えましょう。

相手を尊重する姿勢を示すことで、相手は「自分のことを理解してくれている」と感じ、冷静な話し合いを続けやすくなります。こうした対応が、円満な合意を可能にします。

調整すべき要素を決めておく

調整すべき要素は、事前にリストアップしておくことが重要です。

たとえば、価格や納期・数量・アフターサポートなど、調整が必要な項目は多岐にわたります。事前にこれらの要素を整理し、それぞれについて「どこまで譲歩できるか」を検討しておきましょう。

事前に要素を決めておけば、交渉中に相手から予期せぬ条件を提示されても冷静に対応できます。

また、一方的な交渉ではなく「支払条件を譲歩する代わりに、契約期間を長くしてほしい」といったように、柔軟に材料を組み合わせることで双方のメリットを最大化できます。

合意が得られない場合の対処法を決めておく

ネゴシエーションでは、必ずしも合意に至るとは限りません。そのため、交渉を始める前に、合意できなかった場合の対処法を決めておきましょう。

代替案を用意しておけば、交渉が難航した場合でも焦って不利な条件を飲んでしまうリスクを避けられます。

また、代替案が明確だと、交渉を切り上げる決断ができるようになり、次の行動へとスムーズに移れるでしょう。

ネゴシエーションの成功に不可欠なスキル

ネゴシエーションの成功に不可欠なスキル

それでは、ネゴシエーションの成功に不可欠となる6つのスキルを紹介します。

  1. コンセプチュアルスキル
  2. 状況把握力
  3. 問題解決力
  4. 俯瞰力
  5. 調整力
  6. 決断力

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルは、複雑な状況を全体的に捉え、問題を本質的に理解する能力を指します。

目の前の交渉だけでなく、市場や顧客の動向、競合他社の戦略といった広い視野を持つために不可欠です。

たとえば、価格交渉の場面で、単に「価格を下げる」ことだけを考えるのではなく、その決断が長期的なブランド価値や利益にどう影響するかを総合的に判断します。

全体を俯瞰することで、目先の利益にとらわれず、より戦略的で長期的な成功につながる交渉を実現できるでしょう。

状況把握力

状況把握力とは、交渉の場で起きていることを客観的に理解する能力です。

交渉しながら、声のトーン・表情・ジェスチャー、そして言葉の裏にある感情や意図まで読み取ることを含みます。

たとえば、相手が「検討します」と答えた時、それが本当に前向きな意味なのか、それとも話を切り上げたいサインなのかを見極める際に不可欠です。

状況を正確に把握することで、次に取るべき行動を冷静に判断でき、交渉を有利に進められます。

問題解決力

ネゴシエーションにおける問題解決力とは、意見の食い違いを解決し、共通の利益を見つけ出す能力です。

交渉を「勝ち負け」と捉えるのではなく、お互いの要望を深く理解し、そのギャップを埋めるための新しい解決策を探ります。

問題解決力があれば、行き詰まった状況を打開し、関係性を損なうことなくよりよい合意を導き出せます。

俯瞰力

自分や相手の立場といった個別の視点だけでなく、交渉全体を客観的に見渡すには、俯瞰力が欠かせません。

俯瞰力があれば、目の前の議論から一歩引いて、交渉の進捗状況や全体的な雰囲気、さらには根本的な問題がどこにあるのかを冷静に判断できます。

全体像を把握することで、感情的な対立を避け、常に冷静さを失わず判断を下せるでしょう。

調整力

調整力は、互いの主張を柔軟に組み合わせ、双方にとって納得のいく解決策を見つけ出す能力です。

ネゴシエーションにおいては、妥協ではなく双方の要望を深く理解したうえで、最も効果的な落としどころを探るプロセスを指します。

たとえば、相手が価格の値下げを求めている場合「単に価格を下げず代わりにサービス内容の一部を調整する」など、別の要素でバランスを取ります。

このような視点で調整すれば、一方的な譲歩を避け、良好な関係を保ったうえで合意できるでしょう。

決断力

決断力は、さまざまな選択肢の中から、最も合理的な判断を迅速に行う能力です。

交渉の場では、相手が提示した条件に対して、担当者がその場で決断できないことも少なくありません。

しかし「上司に相談します」といった返答を繰り返すと、優柔不断で頼りない印象を与え、交渉の進展を妨げてしまいます。

このケースでは、あらかじめ判断基準を設けたり、事前に撤退ラインを決めたりすれば、よりよい結果を導き出せるでしょう。

ネゴシエーションを進める手順5ステップ

ネゴシエーションを進める手順5ステップ

ネゴシエーションを成功させるためには、事前の準備やプロセスも重要です。

ここでは、交渉をスムーズに進めるための手順を、5つのステップに分けて紹介します。

  1. ネゴシエーションのゴールを明確にする
  2. 入念に準備する
  3. 関係性を構築する
  4. 要求を明確に伝える
  5. 双方の意見を整理しながら交渉する

ステップ1.ネゴシエーションのゴールを明確にする

まず、ネゴシエーションの最終的なゴールを明確にしましょう。

ゴールが曖昧なままだと、交渉中に話がブレたり相手のペースに流されたりするため、具体的に設定することが大切です。

そこで、ゴールを明確にすれば交渉の方向性が定まり、成功に必要な要素を冷静に見極められます。

ステップ2.入念に準備する

ネゴシエーションの成功は、事前の準備にかかっているといっても過言ではありません。

具体的な準備としては、交渉相手の会社や担当者、事業内容、抱えている課題などをリサーチします。

さらに、提示する交渉材料が最適だと客観的に説明できるように、データや市場の動向といった論理的な根拠を整理しておくとよいでしょう。

また、交渉が難航した場合に備え、複数の代替案を用意しておくことで柔軟な対応が可能になります。入念な準備は、どのような状況でも落ち着いて対処するために不可欠です。

ステップ3.関係性を構築する

そして、交渉相手との関係性を構築することも重要です。

関係性ができていないと、相手は警戒心を持ってしまい、本音で話すことが難しくなります。その結果、お互いの目的や譲歩できるラインが見えにくくなり、交渉がスムーズに進みません。

信頼関係を構築できていれば、交渉中に意見が対立した場合でも、感情的な衝突を避けスムーズに議論を進められるでしょう。

また、関係性を構築するのは、相手がどのような人物で、どのような価値観を持っているかを知るうえでも重要です。

ステップ4.要求を明確に伝える

交渉相手との関係性を構築できたら、次はこちらの要求を明確に伝えます。

要求が曖昧だと、相手はこちらの真意を理解できず、交渉がスムーズに進まない可能性があります。ここで重要なのは、曖昧な表現を避け、具体的な数字や条件を提示することです。

要求を明確にすることで、相手はこちらの要望を正確に理解し、交渉がスムーズに進みます。

また、事前に準備した論理的な根拠を提示することで、信頼感も得られるでしょう。

ステップ5.双方の意見を整理しながら交渉する

こちらの要求を伝えたら、双方の意見を整理しながら交渉を進めます。

このステップは、ネゴシエーションの最終段階となるため、単にこちらの要求を主張するだけでなく、相手の提案にも耳を傾けることが大切です。

交渉が進むにつれて、話が複雑になることがあります。このような状況を防ぐには、節目ごとに「これまでの内容を整理すると、〇〇という認識で合っていますか?」と確認しながら進めるとよいでしょう。

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まとめ:ネゴシエーションスキルを高めて交渉を成功させよう

まとめ:ネゴシエーションスキルを高めて交渉を成功させよう

ネゴシエーションを成功させるには、相手に配慮し、論理的に物事を進めるためのスキルが不可欠です。

これらのスキルを日頃から意識して磨くことで、どのような状況でも落ち着いて交渉に臨み、よりよい結果を導き出せるでしょう。

本記事で紹介した情報を参考に、ネゴシエーションスキルを高めて交渉を成功させ、成約率向上を目指してください。

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